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Mathematica 7リリース--新バージョンでは新たに12の応用分野で500個以上の関数を統合

記録的なスピードの研究開発:革新的な Mathematica 6からわずか18ヶ月で広範囲に渡る新テクノロジーをリリース

2009年1月6日--Wolfram Researchが Mathematica 7のリリースを発表しました.この Mathematica 7は,画像処理,並列高性能計算(HPC),精選された新しいオンデマンドのデータ,その他の新たに開発された計算手法等,合計で500以上の新関数と12の応用分野を加え,Mathematica の中核機能の統合と自動化をさらにスピードアップする主要リリースです.

Mathematica 7は,Mathematica 6のリリースから短期間でこれほど多くの新しい分野を統合させることに成功したという点において,素晴らしい成果であると言えます」とWolfram Researchの社長兼CEOであるStephen Wolframは語っています.

Mathematica 開発の歴史の中で,我社では常にすべてをコアシステムの中に構築し,それがうまくフィットするように注意深く設計する,という大規模な統合の原理に従ってきました.Mathematica のすべてのバージョンにおいて,このアプローチの利点がますます明らかになってきています.我社の研究開発チームが Mathematica を使って製品の指数関数的な開発の軌跡を達成できるのは,この大規模な統合のおかげであると言ってもいいかもしれません.」

Mathematica 7は機能の統合を進めます.統合する機能が並列計算,画像解析,視覚解法のいずれであれ,『それをコア製品に搭載してパフォーマンスと生産性の両面で自動化を加える』という原理に変わりはありません」とWolfram Researchの研究開発部ディレクターのRoger Germundssonは言います.

画像処理は,今回統合された重要な機能の一つです.画像の合成,変換,画質強化,分割のための非常に強力で高性能な関数は,高レベル言語,インターフェースの自動構築,インタラクティブなノートブックドキュメント,計算力といった既存の Mathematica インフラストラクチャと組み合せることによって,ユニークで用途の広い画像処理ソリューションを作成することに成功しています.

Mathematica 7の画像処理環境は,科学,工学,医学,教育の分野における画像化の研究とアプリケーションに好んで使われるシステムとなるように,土台の部分から作り上げたものです」とWolfram Researchのソフトウェアテクノロジー部ディレクターのPeter Overmannは述べています.

「我社の画像処理イニシアティブはまだ始まったばかりです.Mathematica の他の機能と一緒に使うことで,もうすでに非常に強力なものとなっていますがね」とOvermannは続けます.「我社は最新の土台を構築しましたから,その上に今後どんどん積み上げていくつもりです.」

組込みの並列計算は,Mathematica 7において統合が行われたもう一つの新しい主要分野(そして技術計算分野においては初めてのもの)です.今回初めて,Mathematica(および Mathematica Player Pro 7の配備プラットフォーム)のすべてに,マルチコア上,あるいはグリッドに配備された Mathematica のネットワーク上での計算を並列化するテクノロジーが標準機能として搭載されました.すべての Mathematica 7に4つの計算プロセスが含まれています.さらにプロセスの数を増やしたり,ネットワーク機能を拡張したりすることも簡単です.

並列計算は,すべてのコンピュータがマルチコアになってきている現在,技術計算能力を高めるための重要な次のステップです.

Mathematicaのシングルコアのパフォーマンスはすでにトップクラスですが,Mathematica 7で可能となったようなシームレスな並列計算を使えば,ユーザ側があまり労力をかけることなくパフォーマンスを向上させることができるのです」とWolfram Researchのカーネルテクノロジー部ディレクターのTom Wickham-Jonesは言います.

「クアッドコアのコンピュータは今や一般的なものとなっていますから,誰でもそのパワーにすぐにアクセスできるようにしたかったのです.別個にインストールしたり,Mathematica ライセンスに並列機能が含まれているかどうかをチェックしたりする必要はありません.必ず搭載されているものですから」と企画開発部ディレクターのConrad Wolframは付け加えます.

Mathematica の並列計算には一般に,ある特定の組込み関数による方法とユーザが自分のコードや計算にParallelize超関数を適用する方法の2つで自動的にアクセスすることができます.Mathematica は使用できるプロセスにタスクを自動的に振り分け,インストールされたハードウェアを最適な形で使用します.

並列テクノロジーをアドオンとせずに統合させることにはいくつかの重要な利点があります.特にソフトウェア開発者は,クライアントが並列機能付きの MathematicaPlayer Pro を使用しているという前提に立って開発を行うことができます.

「並列計算というのはこれまで専門家だけが使うものでしたが,Mathematica 7で誰もが使えるものになりました.並列計算を統合し自動化することは,Mathematica のユニークな記号アーキテクチャがあったからこそできたことです」とWickham-Jonesは述べています.

「我社がこの業界でははじめて並列計算を標準製品に組み込みました.すべての Mathematica 7がHPC環境になっているのです」とConrad Wolframは付け加えています.

Mathematica 6で導入された計算可能なデータソースは,Mathematica で簡単にデータが利用できるユニークで人気の高い新手法です.さらに Mathematica 7ではこれに完全なヒトゲノム,気象,天文学,GIS,測地学のデータ等,重要なデータが加えられています.例題には,遺伝子配列を検索,分析,可視化すること等が含まれ,Mathematica の強力な文字列機能(新しい配列アラインメント機能を含む),パターンマッチング,統計が活用されています.同様に,1万6千の測候所からのリアルタイムと過去の気象データも Mathematica 7には含まれており,気候学者から経済学者まで誰でも精選された情報を自分の研究やアプリケーションに使うことができます.

「我社の計算可能なデータイニシアティブに対する反応は,各分野の専門家からのフィードバックも含めて多大なものです.これまでもデータが利用できなかったわけではないのですが,単一ソースあるいは一貫したソースとして,または計算に即座に使用できる形としては提供されていなかったからです」とConrad Wolframは付け加えます.

Mathematica 7のその他の分野における革新機能には以下が含まれます.

  • 図表化と情報可視化
  • ベクトル場の可視化
  • NURBSを含めた総合的なスプラインサポート
  • 非常に強力なブール計算
  • 統計モデル解析
  • 統合された測地学とGISデータ
  • 離散微積分,配列認識,超越根等を含めた数多くの記号計算の躍進
「新しく重要なテクノロジーを加えるだけでなく,我社は Mathematica 7をもって産業界における最高水準の研究開発を達成することにも成功しています.我社は,新機能の開発にまさに同じ統合された Mathematica を使うことによって,新機能が全く新しい分野に派生した場合にでも,ますます多くの成果を得ることができています.Mathematica を今導入するということは,現在だけでなく将来の技術的利点を増やしていくことに繋がるのです」とGermundssonは語ります.

「我社のように研究開発を高速化させたいと思っておられる組織の方は,ぜひ開発への Mathematica の採用をご一考ください.MathematicaMathematica の研究開発を高速化させる鍵となっていることは間違いありません」とConrad Wolframは言います.

使用できるシステム
Mathematica 7は,Windows 2000/XP/Vista,Mac OS X,Linux x86,Solaris UltraSPARC/x86(英語版のみ),およびその互換システムでご利用になれます.製品についての詳細は Mathematica のWebサイトでご覧になれます.



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