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Wolfram Research,MathCore Engineering ABを買収

2011年4月7日—Mathematica およびWolfram|Alphaの開発元であるWolfram ResearchMathCore Engineering ABを買収したと発表しました.MathCore Engineering社はモデリングとシミュレーションのソフトウェアシステム MathModelica および MathCode C++Fortranコードジェネレータの開発元である他,ロールスロイス社,シーメンス社,スカニア社等にコンサルティングサービスも提供しています.

MathCoreの買収は工学および関連部門でのWolfram Researchの長期戦略の一環です.MathCoreの現在の製品の開発および販売はこれからも続けられますが,これに加え,MathCoreの中核技術スタックのWolfram Researchの技術スタックへの統合に向け大きな努力が払われています.

「MathCoreは10年以上もの間独自の技術を開発しこれをWolfram Researchの Mathematica システムに結びつけてきました.MathCoreチームをWolframに迎えその技術を弊社製品ファミリに統合することができ,大変嬉しく思っています」とWolfram Research研究開発ディレクターのRoger Germundssonは述べています.

MathCoreの MathModelica システムは,最先端のコンポーネントベースのモデリングとシミュレーションの枠組みを提供しています.モデルはコンポーネントモデルの設置と接続のためにインタラクティブなグラフィカルエディタを使って作られています.MathModelica には電子工学,機械工学,熱工学等の工学領域や生化学のように新しい分野の多数の組込みベースモデルが含まれています.結果のモデルは直接シミュレーションを行ったり可視化したりすることができます.

MathModelica のモデルは包括的な分析ツールを利用することができる Mathematica に直接インポートすることができます.モデルは,例えば感度分析あるいはパラメータの最適化を使って記号的に分析することができます.また,Mathematica の組込みの制御系機能による制御設計に使うことができます.計測データを Mathematica にインポートしてモデルの検証やパラメータ値の同定等を行うこともできます.モデルはシミュレーション,可視化,インタラクティブな操作に使うことができます.さらに, Mathematica のドキュメントに重きを置いたインターフェースを使って,分析,可視化,インタラクティブな操作を,レポートや発表に使えるひとつのノートブックドキュメントにまとめることもできます.

MathModelica は基本的に式に基づいたモデリングパラダイムです.これを Mathematica の多様な記号計算機能と結びつけることで,このモデリングと分析のアプローチを,パフォーマンス,スケール,より高度な自動分析を含む全く新しいレベルに進めることができるのです」とRoger Germundssonは述べています.

「10年以上独自の開発に成功してきましたが,Wolfram Researchと統合し,その一翼が担えることになり大変嬉しく思っています.Wolfram Researchは重要な革新的開発を長年続けてきています.我々はモデリングと分析機能の新たな時代の創造に役立てるよう願っています.私をはじめチームメンバーの多くは長年Wolfram Researchと仕事をしており,その非常に生産的な社風を尊敬しています」とMathCore EngineeringのCEOであるJan Brugårdは語っています.

「Wolfram Researchの歴史の中でも,全くの外部企業を迎えるのはきわめて稀なことですが,MathCoreは工学関連の市場に向けた私たちの戦略的方向性にピタリと一致したのです.MathCoreのメンバーとその技術を得ることで業績が大幅に向上するような全く新しい機能性が開発できるものと期待しています」とWolfram Researchの創業者でありCEOでもあるStephen Wolframは述べています.

詳細情報と背景についてはStephen Wolframのブログ記事「Launching a New Era in Large-Scale Systems Modeling」をご覧ください.



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