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Mathematica 5.2:64ビット計算でメモリバリアを突破,マルチコアパフォーマンスを追加

2005年7月19日--Wolfram Researchは,世界が注目する科学・技術ソフトウエアシステムMathematica の最新バージョン,64ビットマルチコアリリースのMathematica 5.2を発表しました.

Mathematica 5.1のリリースからわずか8ヵ月後のリリースとなる5.2では,業界で初めて64ビットテクノロジーが,サポートされるプラットフォームすべてに導入されています.4.3GB(32ビットアドレスの限界)以上のメモリがアドレスできるようになり,高精度の数や大きな数が32ビット桁ではなく64ビット桁の単位で処理されるため,計算速度がアップしています.

研究開発部ディレクターのRoger Germundssonは「Mathematica ユーザは常により多くのメモリと計算パワーを要求し,計算の限界に挑戦しています.業界初の全プラットフォームにおける64ビットおよびマルチコアのサポートを実現しようと決めたのは,このような理由からです.これが実現できたのは,Wolfram Researchの最新鋭のソフトウェア工学技術,およびMicrosoft,Apple,Intel,Sun Microsystems等のプラットフォーム製造元との緊密な協力関係によるものと考えます」と述べています.

また,カーネル開発部ディレクターのTom Wickham-Jonesは,次のように語っています.「Mathematica は大規模な計算やシミュレーションに最適な環境となりました.バージョン5.0からこれまで,我々は劇的な計算のスピードアップ,メモリ使用量の削減,グリッド計算の導入を行ってきました.今度の5.2では,Mathematica の計算でより多くのメモリおよびCPUが使えるようになっています.」

Mathematica 5.2は主要なプラットフォームすべてにおいて,自動的にスレッド化された数値線形代数計算もサポートするため,CPUが複数かマルチコアかにかかわらず,すべての利用可能なプロセッサコアで線形代数操作を自動的に並列実行させることができます.マルチコアベースの主要システムが使用可能になっており,来年の初頭までにはノートブックや初歩的システムにも広く見られるようになることが予想されています.

Mathematica 5.2には上記の他にも,次のような多数の向上点が 含まれています.

  • 64ビットに向上した任意精度数値
  • ベクトルベースのパフォーマンス向上
  • バイナリインストールの自動選択
  • デスクトップ検索のためにバンドルされたノートブック索引付け
  • リモートカーネルとの接続をセキュアにするSSHサポート
  • vCardとRSSインポート
  • 記号的な微分方程式のための新たなアルゴリズム
  • 線形ディオファントス系におけるパフォーマンスの向上
  • 2次方程式の量限定子除去の向上
  • 高レベル特殊関数での特異ケースのサポート
  • 統計図表の向上
  • グリッドとクラスタをカバーするようになったMathematicaMark 5.2ベンチマーク
事業開発部ディレクターのConrad Wolframは,技術系の先端にいる人は,それなりの計算技術が必要であるとした上で,Mathematica 5.2は最新の計算技術を迅速に,しかも継続的にサポートするという,Wolfram Researchの企業姿勢を示したことになると述べています.

Mathematica 5.2はWindows(32ビット/64ビット),Mac OS X(32ビット/64ビット),Linux(32ビット/64ビット)の他,Linux (Itanium),Solaris (x86-64,SPARC),HP Tru64 UNIX,HP-UX,IBM AIX,SGI IRIX,およびこれらと互換性のあるシステムでご利用いただけます.ユーザインターフェースが完全にローカライズされたMathematica 5.2日本語版は,Windows,Mac OS X,Linuxの32および64ビット環境でお使いいただけます.製品の詳細はMathematica のWebサイトでご覧ください.



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