Wolfram言語

カリー化された関数

Wolfram言語の関数は,引数の数や順序について明確な構造を有している.関数の中にはいわゆる演算子形があるものもあるが,それらの関数の引数は,2対の角カッコを使って与えることもできる.Haskell Curry(ハスケル・カリー)に因んで名付けられた新関数のCurryを使えば,引数を任意数の対のカッコと任意の順序で渡して,任意のWolfram言語関数を使用できるようになった.

行列とベクトルのドット積は多重線形操作である.Curryを使ってこれを明示的にすることができる.行列と2つのベクトルを取る.

上の行列に対応するベクトルについて線形演算子を構築する.これが,最初の引数が行列である2引数のDotの動作になる.

この行列は,2つのベクトルに対する双一次演算にも対応する.これは,3引数のDotの動作になる.この場合は行列がDotの第2引数として置かれる.

引数は,1つずつ与えることもできる.

関連する例

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