WOLFRAM

Wiki-webMathematicaでMathematica Webコミュニティー結成

「wikiをMathematicaで書き直した方が簡単でもっとおもしろいものになるということに気付きました.毎日使っている言語ですし.」 Luc Barthelet氏

チャレンジ

Mathematicaについてのアイデアを自由にユーザが交換できるWebサイトでMathematicaコミュニティを強化する.

利点

  • ノートブックを正しくオンラインで表示する
  • サイトにあるコードを読んで操作してみるだけで,だれでもMathematicaを学ぶことが可能
  • MathGroup等他のオンラインフォーラムの補助的役割

解決方法

webMathematicaを使ってwikiを実装し,あらゆるレベルのユーザがリアルタイムでMathematicaを一緒に使えるようにする.

Wolframの強み

  • 高品質でインタラクティブなwikiサイトをPHP等の他の言語を学ぶことなく構築する
  • webMathematica独自のプログラミング,可視化,計算機能によってwikiの機能を拡張する

Electronic Artsの上席副社長でビデオゲームのザ・シムズの開発中にMaxisの統括マネージャーを務めたLuc Barthelet氏は,古くからのMathematicaユーザであり,最近wikiのWebサイトとwebMathematicaのパワーを統合した新しいWebサイト,Mathematica-Usersを開始しました.Mathematicaの機能を使ってほとんどすべてが作成されたこのサイトは,Barthelet氏の新しいWiki-webMathematicaテクノロジーを利用し,ユーザが自由にサイトの編集・追加を行うことができるものです.

Q: このサイトはどのような目的で始められたのですか.

A: できるだけ多くのユーザの方にサイトの開発に関わっていただくことが大きな狙いです.ユーザの方々にこのサイトをMathGroupのような他のリソースの補助として使い,Mathematicaでインタラクトしながら一緒に作り上げていただきたいと願っております.サイトはMathematicaの初心者からパワーユーザやWolfram開発者まですべての人たちのためのものです.実際Wolfram開発者の何人かにはすでにこのサイトに投稿していただいています.このサイトでは,正しくノートブックを表示してすべてのコードを見ることが可能です(Wiki自体もMathematicaで実装されています).このようなコードから学び,それをご自分のプロジェクトを作る際の出発点とすることができるのです.

Q: wiki全体をMathematicaで実装されたということですが,どのようにしてそれを可能にされたのですか.

A: 3行のコード以外はすべてです.残りはすべてMathematicaで,純粋に基礎からwebMathematicaパッケージに基づいて作成されています.まずApacheを使ったWebサイトでMediaWikiを実行することから始めて,Tomcatを使って平行してwebMathematicaのサイトを立ち上げました.DatabaseLinkとODBCを使ってMySQLデータベースに接続しました.そうすると,データベースからのテキストをHTMLに処理することはRegularExpressionコマンドをいくつか使うだけで簡単にできるようになりました.これらの操作は5.1より前のバージョンを使っていたらとても大変だったろうと思います.

ノートブック形式(.nb)を通常のwikiで表示しようとしていたときに,wikiをMathematicaで書き直した方が簡単でもっとおもしろいものになるということに気付きました.毎日使っている言語ですし,PHPのような言語を一から学ぶよりも,もう少し時間をかけてMathematica言語をさらに勉強する方がいいと考えたわけです.

Q: この新しいWiki-webMathematicaのテクノロジーで将来どんなことができるとお考えですか.

A: 本当は,ただ単に新しいユーザの方たちにMathematicaをもっと速く学べるようにする活動的なコミュニティがあるよということをお知らせしたかっただけなんです.本を出版するのには時間がかかりますが,Webサイトは数時間,数日でアップデートすることができます.ですから,今までにない速さで学び開発することが可能になったわけです.

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