WOLFRAM

プロトタイプ化から解析,ハードウェアインザループシミュレーションまで:深海掘削のための統合されたWolframワークフロー

Berkeley & Imperial社,マネージングパートナー,Robert Prince-Wright氏

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「Wolfram言語の最大の利点は,言語の優雅さと,非常によく構造化され,考え抜かれているという点にあると思います.」

チャレンジ

Robert Prince-Wright氏はBerkeley & Imperial社のマネージングパートナーとして,深海掘削リグの安全性とシステムテストを監視しています.氏はクライアントのシステムを厳密にテストする,ハードウェアインザループシミュレーションを実行する方法を探していました.これを実現するには,理論をモデルに変換し,複雑な工学システムのシミュレーション,解析,実現を可能にするマルチフィジクスシステムが必要であり,そのすべてが明確なドキュメントと結果の提示によって支えられなければなりません.

解決方法

Prince-Wright氏は,プロトタイプ化にWolfram言語を,シミュレーションの実行にSystemModelerを活用することで,わずかな時間でモデルの構築と改良を行うことができます.氏は,Wolfram言語はその可読性と一貫した構造によって,エンジニアやプログラマーがより迅速かつ正確なモデルを共同で作成することを可能にし,「学習プロセスを加速する」と指摘します.チームは初期コンセプトから出発し,Wolframノートブックにそのプロセスを記録し,すぐにSystemModelerへモデルを送信できます.

石油業界で一般的なスプレッドシートベースのワークフローとは対照的に,Wolframシステムでの作業は,円滑で中断のないプロセス全体を通じて互換性が保証されています.さらに,Wolfram言語で利用できる多様な解析手法,インターフェース,および可視化機能により,チームはシステムの性能やロバスト性について,付加価値のある洞察を得ることができます.氏は,クライアントも結果の質と範囲に感銘を受けているようだと指摘しています.「クライアントは私たちの問題解決の方法や,ソリューションの提示の仕方は素晴らしいと言ってくれます.」

利点

Prince-Wright氏は,Wolfram言語とSystemModelerの間に強力な統合性があることから,Wolframテクノロジーを選びました.氏は,両アプリケーション間でモデルをやり取りできる機能を「Wolframシステムならではの特長」と述べ,2つのアプリケーションを「私たちのような小規模事業では通常期待されないことを可能にする」組合せだと表現しています.そして,「Wolfram言語がなければ,私たちが成し遂げたことは不可能だったでしょう」と語っています.

詳細

Wolframの強み

  • Prince-Wright氏は,Wolframシステムの一貫したワークフローに感心しています.「Wolfram言語でコードを書き,それをSystem Modelerにエキスポートし,さらにそれをマイクロコントローラに組み込めるという発想は,非常に素晴らしいことです.」
  • 氏は,Wolframノートブックのインターフェースを使うことで「スプレッドシートでは難しい,動的あるいはグラフィカルな形で結果を提示できる」点を高く評価しています.
  • Prince-Wright氏は,Wolfram言語とSystemModelerを組み合せたワークフローを「洗練されている」と表現しており,「多くの人が驚くような短期間で,モデルが構築できる」と述べています.

以下のような方に役立ちます

  • 石油探鉱・生産(E&P)技術者
  • 安全・システム工学の専門家
  • 機械・産業システム設計者