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デリバティブ取引に関する教科書モデルの欠陥をMathematicaで修正

「デリバティブ証券は,直感を惑わせ,最先端のアルゴリズムでさえ混乱させるような数学的異常を示すことがあります.これらの特異性は,Mathematicaの記号処理能力によって容易に明らかにされます.」

世界最大級の投資銀行の一つである日本の野村證券株式会社の完全子会社,Nomura International PLCのWilliam Shaw博士によれば,デリバティブ取引に関しては,従来の常識はそれほど賢明とは言えないそうです.Shaw博士は,世界中の科学者や技術者が複雑な計算を行うために使用している高度な技術計算システムであるMathematicaを用いて,デリバティブ証券に関する標準的な教科書モデルの多くに重大な欠陥があることを発見しました.

Shaw博士の手法とその成果は,Cambridge University Pressから出版された著書,「Modelling Financial Derivatives with Mathematica」の基礎にもなっています.本書の第1章はWeb上で閲覧できます( ノートブック形式で第1章をダウンロードすることもできます).

「デリバティブ証券は,直感を惑わせ,最先端のアルゴリズムでさえ混乱させるような数学的異常を示すことがあります」とShaw氏は述べています.「これらの特異性は,Mathematicaの記号処理能力によって容易に明らかにされます.」

William Shaw博士は,Nomura International PLCの定量分析グループにおける金融商品モデリング部門の責任者であり,「Modelling Financial Derivatives with Mathematica」の著者でもあります.