Mathematica 9の新機能
パラメトリック微分方程式
Mathematica 9では Mathematica に備わっている広範な微分方程式の数値解法を利用して,パラメトリック微分方程式の取扱いを概念的に簡単にする関数が提供されている.任意の目的関数の導関数を感度解を使って計算する新しいアルゴリズムが開発された.
- 問題指定のどこででもパラメータが扱える
- 特定のパラメータ値で評価するParametricFunctionオブジェクトとして与えられる解
- 感度解のためのアルゴリズムを使って,自動的に計算されるParametricFunctionオブジェクトの導関数
- 微分方程式の解の関数が直接計算できる機能
- 解の自動キャッシュによって計算が高速化
- パラメータを持つ常微分方程式,微分代数方程式,遅延微分方程式,偏微分方程式のサポート
- パラメータスイープの実行が簡単にできる
- 微分方程式のパラメータ値の検索と最適化が簡単にできる
- 微分方程式を簡単にデータにフィット(キャリブレーション等)