FMIを使ったシステム統合
一つのモデル内に異なるツールやハードウェアで構築されたさまざまなサブシステムが存在しているときは,スムーズなシステム統合が特に重要になります.ここではFunctional Mock-up Interface (FMI)を使ってSystem Modelerからモデルをエキスポートし,それをNI VeriStandにインポートしてリアルタイムでシステムをテストします.
ワークフローのシームレスな統合
System ModelerはFunctional Mock-up Units (FMU )のエキスポートをサポートするので,任意のモデルをエキスポートして,FMUインポートをサポートする別のシミュレーション環境でそれを使うことができます.

FMUはマルチツールワークフローの交換形式として使われる.
FMUのエキスポート
このモデルには2つの出力,タンクレベル,出力流れ,2つの入力,入力流れ,出力流れを制御する作動装置があります.

タンクモデルをSystem ModelerでFMUとしてエキスポートする.
FMUのインポート
タンクの水のレベルを制御するために,FMUはVeriStand環境にネイティブのPID制御器に接続してあります.シミュレーションのインターフェースから,入力流れと希望のタンクレベルについての設定を変更することによってシミュレーションとリアルタイムでインタラクトすることができます.
出力信号が入力の変化にどのように反応するか,PID制御器がこれらの変化にどのように適応して最終的に新しい定常状態に達するかを見る.
この例はFMIを使ってモデルを交換することがいかに簡単かを示しています.FMUのエキスポート・インポートを使うことで,System Modelerで簡単にモデルを設計することができ,そのシステムをリアルタイム検証に特化したNI VeriStandで検証することができました.
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