ポンゲーム
この例では,Model Plugライブラリを使って外部コントローラで遊ぶポンゲームを自作する方法を説明します.これはおもしろい例ですが,Model Plugライブラリを使うと外部ハードウェアとの接続がいかに簡単にできるかがよく分かるものです.
設定
System Modelerを使用してポンゲームを作成するためには,Wolfram System Modelerで作成されたポンモデル,Model Plugライブラリ,およびゲームでパドルとして機能する外部ハードウェアが必要です.

ポンゲームのシミュレーションのアニメーション.両方のパドル,現在のスコア(背面のバーで表示),および赤いボールが表示されている.

外部ハードウェアの写真.左上はゲームを開始するためのボタン,右上は1つ目のラケット用の最初のパドル(スライダー),左下はハードウェアが接続されているArduinoボード,右下はもう一つのラケット用の2番目のパドル(ジョイスティック).
モデル
System Modelerのモデルは,ポンゲームのモデルに接続された外部ハードウェアへの接続で構成されます.このゲーム(またはモデル)には,跳ねるボールの機械方程式が含まれています.ボールが壁またはパドルのいずれかに当たると,ボールは跳ね返り,プレーヤーが得点すると,スコアが更新されて,ボールはボードの中央に再初期化されます.

ポンモデルのダイアグラム ビュー.これらのコンポーネントにはそれぞれ,ゲームを構成する方程式が含まれている.このコンポーネント方式を使用して数学モデルを構造化することで,モデルのさまざまな部分を作成するときに,基礎となる方程式が互いにどのように関連しているかが簡単に理解できるようになる.
ゲームをする
外部ハードウェアの接続
外部ハードウェアを使って実行中にシミュレーションに入力を与えます.
2つのスライダーを使用して2つの異なるパドルを制御しながら,2人がリアルタイムでポンシミュレーションを操作しているビデオ
モデルの拡張
モデルをよりおもしろくし,ゲームの難易度を上げるために,モデルを二次元に拡張することができます.つまり,パドルが垂直方向と水平方向の2方向に制御できるようになり,ゲームの難易度がかなり上がります.

2Dモデルのダイアグラム ビュー.1Dモデルと比較すると,このモデルには外部ハードウェアからの入力が多く,コンポーネント内の方程式もより複雑になっている.
2Dシミュレーションモデルを操作するためには,プレーヤーのうちの一人にもう1つのスライダーが必要です.つまり,一人のプレーヤーが2つのスライダーでパドルを制御し,もう一人のプレーヤーがジョイスティックを使うのです.これで,簡単なゲームで実際の物理を実装する実験を始めるのにうってつけのプラットフォームになりました。マグヌス力を使用してボールを曲げる方程式を実装することは可能でしょうか.曲がったパドルを作成し,これらのパドルでボールを操作する方程式を設定するのはいかがでしょうか.
モデルを二次元に拡張し,上がった難易度に対するコントローラを加える.
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