Mathematica 9の新機能
向上した確率と統計
Mathematica 9では,すでに強力な確率と統計の機能に,さらに多数の拡張機能と向上機能が加わっている.今回追加された機能には,パラメトリック分布の追加,ノンパラメトリック分布の高速化,派生分布および定式化された分布の追加と一般化等がある.多変量のデータおよび分布の要素間の依存性を測定するための新しいタイプの記述統計に加え,対応する仮説検定一式も加わっている.重みをデータ点に関連付けることができるためほとんどのデータ指向関数は,記述統計,ノンパラメトリック分布,パラメトリック分布の推定量等,重み付きの推定量を提供することができる.また全体的な機能も向上している.

- ノンパラメトリックおよびパラメトリックの推定量全体で重み付きデータをサポート
- 多変量統計の依存性測定手法の包括的なコレクション »
- 依存性と相関仮説検定の包括的なコレクション
- 位相型(準指数,超指数,コックス型)分布のコレクション »
- 金融関係のパラメトリック分布(分散ガンマ分布,Tsallis
正規分布,...)の追加
- 中央部と裾等の複数の分布を繋ぎ合せるための新しい派生分布
- 一般的な複合ポアソン(Poisson)分布のサポート
- 一般的な多変量分布の順序統計分布
- ノンパラメトリック分布の性能が全体的に向上
- ハザード関数によって定義された,定式化された分布のサポート
- ランダムグラフとその特性関数のサポート »
- モンテカルロ(Monte Carlo)ベースの確率と期待値の計算のサポート