WOLFRAM

フリップフロップ

フリップフロップはデジタルデータの保存や転送が必要なプロセスで広く使われるデジタル論理回路です.この例では,Modelica標準ライブラリDigitalライブラリを使って,パルストリガ型のマスタースレーブフリップフロップ回路における基本的な論理ゲートの使い方を説明します.

フリップフロップモデルの構造

下の小さい画像は,Wolfram System Modelerのダイアグラム ビューに表示されるフリップフロップのトップ モデルを示す.これから分かるように,フリップフロップには値を含む2つのテーブル j k ,およびパルスを提供するクロックソース CLK の3つの異なる入力がある.1レベル下がって JK という名前のコンポーネント(上部の拡大画像)に進むと,And1And2,And3,And4,Not1 で示される基本ゲートがいくつか表示される.これらのゲートからの出力は,対応する真理値表を使って計算される.

シミュレーション結果

これらはフリップフロップモデルの And2 コンポーネントのシミュレーション結果である.この特定のゲートには3つの異なる入力がある(上の3つのサブプロットに表示).And の基本論理ゲートの対応する真理値表から計算された出力は,下のサブプロットに表示される.デジタルライブラリでは,整数コードは,1 = 未初期化,3 = バイナリ値0,4 = バイナリ値 1という風にさまざまな論理値に対応している.

基本論理ゲートを使う

Wolfram System ModelerとModelica Digitalライブラリを使って電気フリップフロップをモデル化し,基本論理ゲートの使用方法を調べます.