インフルエンザの大流行
Wolfram System ModelerでSystem Dynamicsライブラリのコンポーネントを使うと,集団および情報の流れのあらゆる種類のシステムをモデル化することができます.ここではこのライブラリを使って母集団におけるインフルエンザウィルスの蔓延をモデル化します.
インフルエンザモデル
インフルエンザモデルは主に,感染率やインフルエンザから回復する割合等,流れと比率に基づいています.このモデルはワクチンのような予防策は考慮しないので,処置がされず大流行が自然に収まる場合のモデルとして見ることができます.

上の画像はWolfram System Modelerのダイアグラムビューで見られるモデルを示している.このモデルはほとんどレベル,比率,加算や除算等の簡単な数学関数だけでできているが,インフルエンザの大流行のような複雑なシステムを説明したり簡約したりすることができる.
シミュレーション結果

インフルエンザがより多くの人に感染するにつれて,初期の非感染集団は劇的に小さくなる.非感染者数の減少の程度と感染者数は,他の何よりもモデルの縮小定数に依存する.見ての通り,集団の90%以上が感染しているので,非常に感染力の強いインフルエンザである.大流行が自然に収まるにつれて,免疫のレベルが上昇し,約30週間以内に流行は終る.
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