WOLFRAM

FMIを使ったツールの統合:クルーズコントロールを評価する

FMI (Functional Mock-up Interface)は,FMU (Functional Mock-up Unit)を使って,モデルをさまざまなツール間で交換できるようにします.この例ではWolfram System Modelerで,SimulinkのクルーズコントロールモデルのFMUをインポートして,車に装備したモデルの性能を評価する方法を示します.

FMUのインポート

System ModelerのFMIインポート機能を使って,別のツールからモデルをインポートします.

状況を比較する

坂を上ったり下ったりするときの車の速度変化の大幅な違いを示します.

クルーズコントロールのもとのモデルは,Simulinkブロックを使ってSimulink®で作成された.FMUを生成するために,Modelonによって開発されたMATLAB®/Simulink®のFMI Toolboxが使われた.
インポートされたクルーズコントロールのFMUを,車のモデルに接続して評価する.
上り坂での速度偏差
下り坂での速度偏差
クルーズコントロールはどのような状況で速度を適切な範囲内に維持できるかを調べる.プロットを解析することにより,クルーズコントロールは下り坂よりも,15度までの正の傾斜に対して速度偏差が2.5%未満である上り坂の方がうまく制御できることが分かる.

ModelicaモデルにFMUを加える

SystemModelerでインポートされたFMUを他のModelicaコンポーネントに接続します.

パラメータスイープを実行

さまざまな角度の坂および速度設定に対するクルーズコントロールを評価します.