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システムとOPCを接続する

OPC Classicライブラリでは,Open Platform Communication (OPC)を使ってシミュレーションモデルを現実世界に接続することができます.ここでは加工プラントモデルと現実世界のプログラマブルロジックコントローラ(PLC)をSystem Modelerの中で接続して,OPCを介して互いに通信し合うことが可能になっています.

生産データにアクセスする

System ModelerでOPC Classicライブラリを使うと,OPCサーバに接続することで自分のシミュレーションモデルを現実世界にリンクさせることができる.

この場合,PLCの新しい設計を実際の加工プラントに接続する前にOPC Classicライブラリを使って検証します.加工プラントのモデルはSystem Modelerで作成されており,PLCはOPCインターフェースを介してモデルと通信し合うことができます.

PLCは加工プラントの特定の機械を制御するために使われる.そのためには,PLCはその機械によって生成されたデータにアクセスする必要がある.

加工プラントモデルからのデータは,System ModelerからOPCサーバに書き込まれ,その後外部のPLCで読まれます.PLCはSystem Modelerの加工プラントがアクセスできるところから,サーバに書き戻す制御信号を計算します.以下の動画でPLCがいかにうまくプラントの動作を制御しているかを見ることができます.

リアルタイムでモデルのシミュレーションを実行し,機械の生産率と基準信号をプロットする.プロットから,PLCが機械をうまく制御しているが,初期振動を減らすためにもう少し調整が必要であることが分かる.

OPC Classicとのデータ交換

OPC Classicを使ってモデリングする場合,データをどのようにサーバから読み取り,サーバに書き込むかを制御することができます.サンプルレートをはじめ,いつサンプリングを開始するか,どのくらいの頻度でサーバを更新するか,サンプリングは規則的・不規則的のどちらで行うか等,さまざまな設定から選ぶことができます.

プラントからの出力は0.2秒毎に規則的にサンプリングされ,サーバに書き込まれる.

この例は,OPC ClassicとSystem Modelerを使って加工プラントPLCの設計を検証する方法を示しています.同じ原則を使うと,状態の推定,データの監視,データ解析, 試験台のシミュレーション等もできます.

OPCを使って接続性を向上

OPC Classicを使うと,OPCサーバに接続することによってモデルが現実世界のライブデータにアクセスできるようになります.