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Agilis Energy創立者のJoseph Hirl氏は,工学,リスク管理,商業用不動産の分野での経験を生かして,ビルの所有者がエネルギーの消費と出費を抑えることができるよう手助けをする,新しいサービスを開始しました.クライアントのビルに設置してある,電気・ガスのスマートメータから引き出す高インターバルデータを完全に理解するために,Hirl氏には,非常に大量のデータ(1つのスマートメータで1年間に3万5千以上のデータ点を生成)が扱えるだけでなく,それを操作して可視化することのできるシステムが必要でした.そこでMathematicaが登場し,エネルギー分析の新しいアプローチが生まれたのです.
Hirl氏はMathematicaとその他のWolframテクノロジーを使って,動的なエネルギー分析アプリケーションを開発しました.このアプリケーションは,建物の性能の全体像を捉え,操作変更をした場合の影響を測定し,結果を数量化するというものです.ツールの開発およびAgilis社における Mathematica の役割について,氏は次のように述べています.「Mathematicaの柔軟性は驚くほどです.少人数のスタッフでこのプログラムが開発できたことによって,しっかりした事業を築くことができました.」
Agilisのツールはまず,インポートしたスマートメータのデータの他,Mathematicaの組込みのWeatherDataを含むデータストリームを利用します.次に,高度な統計および動的可視化機能を適用し,Hirl氏が「建物のMRI」と呼んでいる,建物のエネルギー使用量,需要のシミュレーション,および予想と基準評価のツールを含む動的インターフェースを生成します.
Hirl氏は分析結果をクライアントに知らせる鍵は豊かな可視化機能だと言っています.「クライアントが見たいものは図表なんです.それなら浮き沈みが理解できますから.」その後Hirl氏のチームはアプリケーションを使って,効果的な操作変更を実行します.氏によると,氏のクライアントは設備投資をしなくても,通常年間10〜20%(最高で40%)の節約に成功しているということです.
MathematicaベースのツールをCDFとして配備する等,さまざま方法で配備できるということで,Agilis Energyは急速にクライアントベースを拡大することもできました.そのシステムは,3年間で,世界中の少なくとも12の産業分野の800以上の場所で使われるようになりました.