可変長の実体プロパティパス
SPARQLはRDF(Resource Description Framework,リソースディスクリプションフレームワーク)のためのクエリ言語で,可変長のプロパティパスをサポートする.バージョン12では,SPARQLクエリの実体への適用を可能にすることで強力な実体クエリ機能が提供された.
この例では,水銀-204の"Isotope"実体の娘核種を求める.次に,プロパティパスクエリをSPARQLのアグリゲーションを使ったクエリと組み合せて,崩壊系列が最長の同位体を見付ける
まず,GraphStoreパッケージをロードする.
水銀-204の娘核種と合致するプロパティパスのパターンを定義する. ".." (Repeated)を使って「1つ以上」のパスを指定する.
SPARQLSelectクエリ演算子を"Isotope"実体領域に適用する.
崩壊系列が最長の同位体を見付けるために,まず,同位体と娘同位体の全ペアを探す.
次に,"isotope"でグループ化して,各グループについて長さを計算するアグリゲーションを定義する.
最後に,クエリとアグリゲーションを構築し,結果に「長さ」で降順に順位を付けて最初の要素を返す.