記号SPARQL
バージョン12では,RDF(Resource Description Framework,リソースディスクリプションフレームワーク)のクエリと更新のための言語であるSPARQLの記号表現が導入された.
簡単な記号SPARQLクエリの構築方法を見てみよう.まずGraphStoreをロードし,後でクエリするために果物についてのサンプルのRDFStoreオブジェクトを変数に格納する.
SPARQLグラフパターンの基本的な要素は,RDFTripleとして表現されたトリプルパターンである.トリプルパターンはクエリの評価中にRDFストア内のトリプルと照合される.トリプルパターン内のSPARQLVariableはプレースホルダの役をする.1つは「色」トリプル,もう一つは「形」トリプルと照合するための2つのトリプルパターンを定義する.
次に,パターンを組み合せ,SPARQLOptionalを使って「形」パターンを任意にする.一般に,グラフパターンはList ({…})を使って組み合せて,いわゆる「グループグラフパターン」(あるいは,リストにトリプルパターンしか含まれていない場合は「基本グラフパターン」)を形成することができる.
次にSPARQLSelectクエリ演算子を選択する.これは,SPARQLグラフパターンを取り,結果として連想のリストを返す.
最後に,このクエリをストアに適用する.