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湿り空気線図と除湿機

PsychrometricPropertyDataを使うとガス蒸気混合体の物性に関する図表が生成でき,これらの値を使って除湿等の湿度処理の主な特性を求めることができる.

この例では,室温が摂氏20度,湿度が60%の部屋における理想的な除湿機の熱流量を計算する.

まず,水分を含まない空気の質量に対する空気中の含水量の割合である混合比を計算する.

次に,含水量を変えずに顕熱冷却を使って露点まで室温を下げるとする.露点の温度はもとの温度と相対湿度から計算できる.

除湿機は潜熱冷却を使って,さらに温度を摂氏2度まで下げ,空気から湿気を凝縮させる.新しい混合比は摂氏2度と相対湿度100%で計算できる.

これで空気から水分の半分を除去した.

この除湿機を,これ以外の湿気の原因がない気密室で使うと,この除湿機によって集められる水分の合計量が計算できる.

これはほぼ半カップである.

除湿機に戻ろう.今度は顕熱暖房を使って温度を摂氏20度に戻し,一定に保つ.終了したら新しい混合比を使って新しい相対湿度を計算することができる.

凝縮と加熱のプロセスのエンタルピーを調べることで,熱流量を推定することもできる.もとの室温と湿度,最終的な凝集点,最終的な室温と湿度においてエンタルピーを計算する.

凝集プロセスの最初と最後の点の間の差分を取り,空気流量を掛けると,このプロセスの熱流量が求められる.空気の標準密度と1立方メートル毎秒の空気流量を想定する.

同じ考え方を暖房プロセスに適用することができるが,熱は抽出されるのではなくシステムに流れ込む.

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