Mathematica 14.1
| 2024年7月 | 14.1のドキュメント
Wolframの統合アプリケーションが導入されたバージョン14.1では,ニューラルネットやLLM(大規模言語モデル)の操作,コンテンツの比較,画像や動画の操作,生体分子や天体物理学等における科学的評価のための新しいツールが提供されています.
- 整数のビットのうちの一つを反転させるBitFlip
- リストの要素を検証するための関数AllSameBy,AllMatch,AnyMatch,NoneMatch等の追加
- LLMプロンプトに,コンテキストに依存するメッセージを加えるLLMPromptGenerator
- 意味の類似性によってテキストコーパスを検索するSemanticSearch
- 意味の類似性の索引を作成するCreateSemanticSearchIndexと更新するUpdateSemanticSearchIndex
- AlephAlpha,GoogleGemini,MistralAI, Cohere, DeepSeek, TogetherAI, Groq等のLLMへの新しいサービス接続
- ベクトルデータベースをそれぞれ作成,更新,検索するCreateVectorDatabase,AddToVectorDatabase,VectorDatabaseSearch
- VectorSymbol,MatrixSymbol,ArraySymbolによる,記号的なベクトル,行列,配列のシンボルのサポート
- D,Grad,Div,Laplacian,Transpose,TensorTranspose,Dot,Cross,TensorContract等,多数の数値関数に追加された記号的なベクトル,行列,配列の入力のサポート
- 記号的なベクトル,行列,配列の式に必要な標準的なコンストラクタSymbolicZerosArray,SymbolicOnesArray,SymbolicIdentityArray,SymbolicDeltaProductArrayの追加
- 微分方程式系の安定性解析を行うDStabilityConditions
- 差分方程式系の安定性解析を行うRStabilityConditions
- 引数が度である三角関数のバージョンSinDegrees,CosDegrees,TanDegrees,CotDegrees等の追加
- すべての整数についてパスカルの恒等式を保持する二項式であるPascalBinomial
- 日付や時間のリストを共通の粒度および暦に従わせるConformDates
- 日付や時間が使えるように更新されたMean,Median,Variance,Correlation等の記述統計関数
- ある天体について,任意の日付で任意の場所から観測される出と入りの時間を計算するAstroRiseSet
- 極座標の曲線を表すPolarCurve
- グラフの中の三角形閉路を数えるGraphTriangleCount
- キーフレームパラメータを使ってManipulateから動画を作成するManipulateVideo
- 動画の断片を撒いて,後で完全な動画を刈り取るSowVideoと,ReapVideo
- ステートフルな反復を使って動画を変換するVideoFrameFold
- 音声を文字起しして動画に字幕トラックを加えるVideoTranscribe
- 動画トラックと音声トラックの要約をプロットするVideoSummaryPlot
- 音声入力を取るAudioAmplifyやAudioNormalize等の関数が動画入力でも利用可能に
- 偏微分方程式で電流をモデル化するElectricCurrentPDEComponent
- 応力テンソルからミーゼス応力を計算するVonMisesStress
- 2つのノートブック,ファイル,文字列,リスト等の差分を表示するDiff
- サポートされる差分ターゲット上で三者差分を実行するDiff3
- 差分変更を既存のオブジェクトに適用するDiffApply
- 進捗状況をレポートしコンパイルエラーに関する詳しいレポートを出力するよう更新されたFunctionCompile.コンパイルコードの実行時にエラーが発生したときの動作を制御するCompilerRuntimeErrorActionオプションも使用可能に
- 外部操作の記号表現を加えるExternalOperation
- 並列サブカーネルに定義が分配されている全シンボルのリストを返す$DistributedDefinitionsと,それを消去するClearDistributedDefinitions
バージョン14.1のリリースサイクルでは,新たな機能が導入されただけでなく,1,280個のバグも修正されました.
- DateObjectがISO 8601週番号を正しく解析しない(446892)
- 2つの部分領域が接触していると,GeoBoundsの結果が正しくないことがある(445429)
- ImageToolbarの座標ツールが正しい(x, y)座標を返さない(410592)
- QuantityがあるとMeanAroundの結果が一貫しない(409665)
Mathematica 14
| 2024年1月 | 14.0のドキュメント
バージョン14.0では,より広く深い範囲の計算分野が扱えるようになったと同時に,既存の分野の効率化と洗練にも力を注いでいます.
- ComapおよびComapApplyによる式への関数リストの適用
- 整数の各桁の和を計算するDigitSum
- より高速になったUnitConvert
- IntermediateTestによるTestCreate内部での中間検定の作成
- NLineIntegrateで数値ベクトル線積分,NSurfaceIntegrateで数値ベクトル面積分,NContourIntegrateで数値複素線積分を計算する
- 片側たたみ込みを実行するUnilateralConvolve
- DSolveおよびその他の関数によって生成された無限和表現を扱いやすくするTruncateSum
- ToFiniteFieldおよびFromFiniteFieldによる式から有限体へ/有限体から式への変換
- FiniteFieldIndexおよびFromFiniteFieldIndexを使った,有限体指数表現へ/からの変換
- SymmetricMatrix,HermitianMatrix,OrthogonalMatrix,UnitaryMatrix等の新しい構造化行列タイプの追加
- テキストデータをさまざまなタイプに自動的に要約するTextSummarize
- ペアのデータの2D投影をすべてプロットするために加えられた新しい可視化関数のPairwiseListPlot,PairwiseDensityHistogram,PairwiseSmoothDensityHistogram,PairwiseQuantilePlot,PairwiseProbabilityPlot
- SolarEclipseの見直しによる,7万回を越える日食および50個の新しい特性のサポートの追加
- 新月,満月,任意の月相の日を計算するための関数,NewMoon,FullMoon,MoonPhaseDateの追加
- 階層化プロットとして表されたグラフを作成するLayeredGraphおよびLayeredGraph3D
- グラフィックスの名前付きテクスチャマッピングを指定するTextureMapping
- 画像を成分に分割するImageSegmentationComponents
- 前景成分の画像を分離するImageSegmentationFilter
- 3Dグラフィックスの周りのツアー動画を作成するTour3DVideo
- SchrodingerPDEComponent,FluidFlowPDEComponent,ElectrostaticPDEComponent等の新規PDEモデリング関数の追加
- 離散,連続,混合の制御系についての詳しいシミュレーション結果を作成するInputOutputResponse
- 制御系モデルの不確かなパラメータ,初期値,入力によりもたらされる出力の不確かさをプロットするSystemModelUncertaintyPlot
- DOCX,MOBI,RData,RDS形式のインポートのサポート
- MP4,QuickTime,Matroskaの形式における字幕のインポート・エキスポートのサポート
- 新規データ構造RedBlackTreeおよびStringVectorの追加
- スプライン関連のグラフィックスプリミティブBezierCurve,BSplineCurve,BSplineSurfaceがArcLength,RegionMeasure等の計算幾何学操作の幾何学領域としても有効になった
バージョン14.0のリリースサイクルでは,新たな機能が導入されただけでなく,2,037個のバグも修正されました.
- サジェスチョンバーが有効なとき,Element[ArcCos[5 Sqrt[3]], Algebraics]でカーネルがクラッシュする(442256)
- 形式を選択してグラフィックスを保存でEPSを選び既存のファイル名を付けようとすると,フロントエンドが反応しなくなる(442572)
- FindClusters[RandomVariate[ExponentialDistribution[1], 100]]が奇妙なArrayComponentsエラーメッセージを出力する(442018)
- Classifyは1,000を超えるクラスが評価できない(438909)
- BinomialDistributionが n = 1のときにBernoulliDistributionと等しくならない(404655)
- JLinkがJava NaNsをうまく扱えない(78789)
- ControlType -> TogglerBarと設定したManipulateが正しく自動実行しない(70794)
- RegionPlotおよびRegionPlot3DによってImplicitRegionが切り取られる(304783)
Mathematica 13.3.1
| 2023年8月
バージョン13.3.1では重要なバグが修正され,チャット有効ノートブックの安定性と使いやすさも向上しました.
Mathematica 13.3
| 2023年6月 | 13.3のドキュメント
バージョン13.3では,大規模言語モデルを利用する新関数が導入された他,機械学習,数学計算,外部関数インターフェース等の機能が拡張されています.
- 大規模言語モデル(LLM)の機能をプログラムで呼び出したり,LLMがWolfram言語ツールにアクセスできるようにしたりするためのChatObject,ChatEvaluate,LLMFunction, LLMSynthesize,LLMTool等の多数の新関数の追加.
- 指定されたカーネルの特性を編集するKernelConfigurationEdit.
- TestCreate,TestObject,TestEvaluate,TestEvaluationFunctionを使った単位検定の記号的な表現と操作.
- ベクトル線積分とベクトル面積分をそれぞれ計算するLineIntegrateとSurfaceIntegrate.
- 複素線積分を実行するContourIntegrate.
- 二変数のアッペル(Appell)超幾何特殊関数AppellF2,AppellF3,AppellF4のサポート.
- 有限体や有限体の元を表したり,有限体上の多項式を計算したりするために追加および更新された多数の関数FiniteField,FiniteFieldElement, FiniteFieldEmbedding,FiniteFieldElementNorm,MinimalPolynomial,MultiplicativeOrder.
- 複数の線形代数関数が更新されて,TargetStructureオプションで制御する簡潔な表現と高速計算が可能な構造化配列をサポートするようになった.
- 可視化の中の特定の要素を静的または動的にハイライトするHighlightedと,可視化に対して大域的なハイライト効果を設定するPlotHighlighting.
- 測定データに従ってシステムモデルのパラメータを較正するのに使うSystemModelCalibrate.
- 3Dグラフィックスや幾何学オブジェクトをARデバイスに公開するためのARPublish.
- 携帯端末のためのAR形式"USD"と"GLTF"に対するサポートの追加.
- 2つの領域が互いにどの程度違っているかを測定するRegionHausdorffDistance.2つの領域の間の最遠距離を計算するRegionFarthestDistance.
- 点の集合について最小の外接球を計算するCircumscribedBallと最大の内接円を計算するInscribedBall.
- グラフィックスオブジェクトにハロー(光背)を付けるHaloing.通常テキストラベルに使われる.
- テキストのプロンプトに基づいて画像を生成するImageSynthesize.
- 画像の中の一般的な形状(線,円,楕円等)を見付けるFindImageShapes.
- 動的ライブラリの関数へのポインタを表現,ロード,取得するための新関数ForeignFunction,ForeignFunctionLoad,ForeignPointerLookup.
- 素のメモリ操作のための関数RawMemoryAllocate,RawMemoryFree,RawMemoryRead,RawMemoryWrite,RawMemoryImport,RawMemoryExportの追加.
- ManagedObject,CreateManagedObject,UnmanageObjectを使ったメモリ管理オブジェクトのサポート.
Mathematica 13.2.1
| 2023年2月(日本語版)
バージョン13.2.1にはバグ修正の他,多数の向上した機能や性能,セキュリティアップデートが含まれています.
Mathematica 13.2
| 2023年1月(日本語版) | 13.2のドキュメント
バージョン13.2には天文学やコンパイルにおける新機能が導入されている他,機械学習,木構造,数学計算,動画等に関する大きく改善された関数も含まれています.このバージョンではバグも多数修正されており,ドキュメントおよび性能も大きく向上しています.
- Quantityの操作における性能の向上.
- RandomDateとRandomTimeにおける,一様に分布する日付と時間のランダム
サンプリング. - PropagateAbortsを使った中断処理の細かい制御.
- 1変数および多変数の多項式操作がより高速に.
- 多変数多項式のモジュラー因数分解のサポートの追加.
- 一変数有理関数を含む行列に関する記号的線形代数がより高速に.
- VandermondeMatrix,CauchyMatrixの2つの新しい構造化行列タイプ.
- NFractionalDを使った分数階微分の数値近似.
- NCaputoDを使ったCaputo微分の数値近似.
- AstroPosition,AstroDistance,AstroAngularSeparation,AstroGraphics等,天文の計算や可視化に関連する多数の関数やオプションの追加.
- Blurringを使ってグラフィックスにおける特徴を和らげたり隠したりする.
- ClusteringMeasurementsを使った,クラスタリング処理の結果の解析.
- 推論のために使える外部モデルを表すNetExternalObject.
- ディレクトリの中にサブディレクトリやファイルの木を作成するFileSystemTree.
- 制御系のステップ応答解析を計算するSystemModelMeasurements.
- 地理データ形式"GXF"と"OSM"のサポート.
- よく使われるチェスゲーム形式"FEN"と"PGN"のサポート.
- コンパイルされたコンポーネントから,共有ライブラリ等のコンポーネントを構築,ロード,インストールする関数CompiledComponent,DeclareCompiledComponent,BuildCompiledComponent,LoadCompiledComponent.
- 評価されたコードからコンパイルされたコードへの移行をサポートするTypeHint,IfCompiledの追加.
Mathematica 13.1
| 2022年7月(日本語版) | 13.1のドキュメント
バージョン13.1には,90個の完全に新しい関数の他,機能が大きく向上した203個の関数,新しいユーザインターフェース機能,改良されたコンパイラ機能が含まれています.
- 配列を他の配列の深いレベルに縫い込むThreaded
- リスト操作のための新しい言語簡易関数,DeleteElements, DeleteAdjacentDuplicates, SymmetricDifference, UniqueElements
- 関数型プログラミングの簡易関数,ReplaceAt,MapApply,Until,SameAsの追加
- 積分および微分方程式の変数の変化を計算するIntegrateChangeVariablesとDSolveChangeVariables
- FractionalD,CaputoD,アップデートされたDSolveによる分数階微分および分数階微分方程式のサポート
- 陰的に定義された関数の導関数を計算するImplicitD
- 新しいタイプの構造化配列の追加:PermutationMatrix, BlockDiagonalMatrix, LowerTriangularMatrix, UpperTriangularMatrix, BlockLowerTriangularMatrix, BlockUpperTriangularMatrix
- 複数の特殊数学関数に加えられたCenteredIntervalまたはIntervalを使った区間の評価
- 数量の比率をプロットするTernaryListPlot
- 可視化関数におけるScalingFunctionsオプションのサポートの向上,およびNominalScaleとOrdinalScaleの追加
- 3Dボロノイ分解をサポートするようになったVoronoiMesh
- ReconstructionMeshを使った,点群からの1D,2D,3Dメッシュの再構成
- 点群内の点の法線の推定ができるEstimatedPointNormals
- グラフ操作のための新関数,GraphProduct,GraphJoin,GraphSum
- 絵文字や,より多くの言語をサポート
- 2Dのドロップシャドウ効果を施すDropShadowing
- グラフィックスのシェーディングのために加わった新関数FlatShading,GouraudShading,PhongShading
- Webカメラやその他のデバイスからインタラクティブな動画撮影を行うVideoCapture
- インタラクティブにスクリーンの動画キャプチャを行うVideoScreenCapture
- モデルの結果に対する特徴のインパクトをプロットする新しい機械学習関数FeatureValueImpactPlot,FeatureImpactPlot,CumulativeFeatureImpactPlot,FeatureValueDependencyPlot
- 木関連の新しい関数RootTree,UnlabeledTree,TreeLeafCount.木にスタイルやラベルを付けるための多数のオプション
- 化学反応群を記号的に表すPatternReactionと,そのような反応を分子集合に適用するApplyReaction
- 化学変換を行うChemicalConvert
- 明示的に制約されたMPCコントローラを1ノルム,2ノルム,無限ノルムで設計するModelPredictiveController
- 一般的な非線形入力出力モデルを実装するDiscreteInputOutputModel
- コンパイルされたコードおよびライブラリにおける型宣言や型指定のための新関数TypeDeclaration,CompiledExpressionDeclaration,LibraryFunctionDeclaration,TypeSpecifier
- ForAllType,LiteralType,TypeEvaluate,CreateTypeInstance,TypeOfによる,コンパイルされたコードにおける型表現のサポートの拡張
- コンパイルされたコードから評価子を呼び出すInertEvaluate
- 外部ライブラリとインタラクトするためのポインタの作成および逆参照を行うToRawPointerとFromRawPointer
- 評価せずに変更できる式を表す"ExprStruct"データ構造の追加
- Q&Aインターフェースのサポートをさらに広げるQuestionGeneratorとQuestionSelector
- 新しいデフォルトツールバー,注釈オーバーレイ,カスタムのガイドページ作成
- 13以降のすべての新機能と更新された機能
Mathematica 13.0.1
| 2022年3月(日本語版)
バージョン13.0.1でも引き続きWolfram言語の品質を高めるための努力を続けています.このバージョンには,バグ修正の他,log4jのセキュリティアップデートを含む機能・性能の改善が含まれています.
Mathematica 13
| 2022年1月(日本語版) | 13.0のドキュメント
バージョン13.0には,117個の関数が新たに追加されただけではなく,数百個に及ぶ関数における更新・アップグレード,多数の機能向上やバグ修正もなされており,これまで以上に簡単でスムーズに使えるようにする多くのアイディアも加わっています.
- $ContextAliasesを使った,コンテキスト名の便利なエイリアスの作成
- 新しい線形代数関数:Adjugate,DrazinInverse,CoreNilpotentDecomposition
- クーロン波動関数の実装:CoulombF,CoulombG,CoulombH1,CoulombH2
- 実数および複素数の中心がある区間についての区間計算を実行するCenteredInterval
- 両側Z変換とその逆変換を計算するBilateralZTransformおよびInverseBilateralZTransform
- 2Dおよび3Dの変位プロットを作成する新関数:VectorDisplacementPlot,VectorDisplacementPlot3D,ListVectorDisplacementPlot,ListVectorDisplacementPlot3D
- 地理的フローを可視化するGeoGraphValuePlot
- 基本領域に対するブール操作で空間領域を構成するためのCSGRegion
- RegionFit,GradientFittedMesh,ConcaveHullMeshを使った,点集合からの領域の作成
- 一つの領域から別の領域へのアフィン変換を求めるFindRegionTransformと,2つの領域の合同性・相似性をそれぞれチェックするRegionCongruentおよびRegionSimilar
- 同型の部分グラフや部分グラフの同型写像を求める新関数:IsomorphicSubgraphQ,FindSubgraphIsomorphism,FindIsomorphicSubgraph
- グラフの辺および頂点について最小サイズの彩色を求めるFindEdgeColoringおよびFindVertexColoring
- 平面グラフレイアウトで面の彩色を求めるFindPlanarColoring
- 有向グラフの支配木と支配ノードを計算するDominatorTreeGraphおよびDominatorVertexList
- 三次元グラフィックスに対する新しい照明オプション:AmbientLight,DirectionalLight,PointLight,SpotLight
- SpatialEstimateを使った空間予測の作成
- 場所が与えられたデータについて最適なバリオグラムモデルを推定するEstimatedVariogramModel
- 新しい動画処理関数:SnippetsVideo,TourVideo,GridVideo,OverlayVideo
- 新しい組込みの動画プレーヤーによって可能になった,Wolfram言語ノートブック内での動画のプレビュー
- ImageStitchを使った画像のリストの繫ぎ合せ
- カスタムのコンテンツ検出器を効率的に訓練するTrainImageContentDetectorおよびTrainTextContentDetector
- たたみ込まれたニューラルネット内の再帰的操作を抽出するNetUnfold
- Treeフレームワークに新しく追加された関数:TreeScan,TreeMapAt,TreeTraversalOrder,TreeLayout
- 異なる時刻系間の変換を行うTimeSystemConvert
- リアルタイムのフライト情報を得ることができるFlightData
- SolidMechanicsPDEComponent, SolidMechanicsStrain, SolidMechanicsStress等の固体力学PDEモデルの新関数
- 化学式と化学反応の記号的表現のために加わった関数ChemicalFormulaおよびChemicalReaction
- 化学的にバランスの取れた反応を計算するReactionBalanceと,指定された反応のバランスが取れているかどうかをチェックするReactionBalancedQ
- PDFページをベクターグラフィックスとしてインポートする機能の向上
- 質問に答えるためのインターフェースを指定するQuestionInterface
- 式を含むHTML要素を表すWebItem,およびそのような要素を行,列に並べるWebRowとWebColumn
- リモートバッチジョブのAzure Batchサービスへの送信
- デフォルトでベクトルラベル付きの地図を返すようになったGeoGraphics
Mathematica 12.3.1
| 2021年7月(日本語版)
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バージョン12.3.1でも引き続きWolfram言語とMathematicaの品質向上に取り組んでいます.Mathematica 12.3.xの日本語版は12.3.1より,7月27日にリリースされました.
- Apple Silicon搭載のmacOSのネイティブサポート
- シングルサインオンをサポートするサイトライセンスのために効率化された製品のアクティベーション
- 数式構文のための2Dタイプセット,化学計算と生体分子配列に対する追加のサポート,インタラクティブなプロットの練習問題を含む,Wolfram|Alphaモードのノートブックの新機能
- その他多数の機能の向上,バグ修正等
Mathematica 12.3
| 2021年5月(英語版)
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12.3のドキュメント
バージョン12.3には100個以上の新関数,多数のバグ修正,大幅に更新され向上した多くの関数が含まれています.MathematicaとWolfram言語はこの重要なリリースによって,数多くのさまざまな分野で使える,これまで以上に高速かつスムーズで,より完成された便利なものとなっています.
- SolveValuesおよびNSolveValuesを使った方程式における解の値の直接取得
- カールソンの楕円積分関数およびフォックスH関数の実装
- BilateralLaplaceTransformおよびInverseBilateralLaplaceTransformによる両側ラプラス変換と逆変換
- StreamPlot3DおよびListStreamPlot3Dによる,ベクトル場関数とベクトル場データの流線プロット
- ListLinePlot3Dによる3Dのデータ点を通る曲線のプロット
- 地図上に地理位置の頂点のグラフプロットを表示するGeoGraphPlot
- 記号による木の構築と操作のための新しいフレームワーク
- 超越方程式系をサポートするようになったSolveおよびReduce
- 多変量の根をサポートするようになったRoot
- 有理関数係数を持つ任意の線形常微分方程式系,およびq有理関数係数を持つ任意の線形常微分方程式が解けるようになったDSolve
- 一般化された定量的軸を表す,新しいAxisObject
- 表面素材の現実的レンダリングが可能なMaterialShading
- CanonicalizeRegionおよびRegionConvertを使った領域表現の変更
- 幾何オブジェクトが与えられた特性または関係を満足するかどうかを判定するGeometricTest
- さまざまな種類のビデオを生成するAnimationVideo,SlideShowVideo,FrameListVideo
- 新しく加わったVideoRecord,VideoTimeStretch,VideoInsert,VideoReplaceを含む,ビデオ処理機能の向上
- ロケール,時刻帯等を使って日付文字列を解析するFromDateString
- 閉ループ系の接続と解析に必要な豊かなデータを使って制御設計関数から生成されたSystemsModelControllerDataの実装
- MoleculeName,MoleculeSubstructureCount,MoleculeAlignを含む,新しい計算化学関数
- インポート・エキスポートにおける一部既存形式の向上,および新規形式SAS7BDAT,DTA,PORの追加
- ExternalEvaluateに追加されたJava,Octave,システムのシェルのサポート
- DatasetThemeによるDataset出力の全体的な外観の制御
- 新規データ構造"ImmutableVector"と"KDTree"の追加
- 格段に高速になった関数Aroundの再実装
- 12.2以降の新機能
Mathematica 12.2
| 2021年2月(日本語版)
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12.2のドキュメント
バージョン12.2では228個の新関数が加わり,生体分子の配列操作,PDEモデリング,空間統計学,リモートバッチジョブの評価,新しいノートブックインターフェース機能等におけるMathematicaおよびWolfram言語の機能が拡張されています.
- DNA等の生物学的配列を表現するBioSequence,それに対する操作を実行するBioSequenceTranscribe,BioSequenceComplement等の関数
- 多様な偏微分方程式を記号的にも数値的にも解く,新しいPDEモデリングフレームワーク
- SpatialPointData,RandomPointConfiguration,MeanPointDensity,
PointCountDistribution等の新しい空間統計学の関数を使った,空間データの解析と点過程の操作 - 外部の計算プロバイダでの非同期評価のためにバッチジョブを送信するRemoteBatchSubmitとRemoteBatchMapSubmit
- EncloseおよびConfirmを使ってコードを書くことで,エラー処理がより強力に
- 関数定義における位置引数やオプショナルの引数の有効性のチェックに役立つCheckArgumentsおよびArgumentsOptions
- 名前付きの変数を持つ純関数の定義に使う,新しいx|->fシンタックス
- 変数に関数を適用し,その値を更新するApplyTo (//=)
- 日付の区間やリストから日付を選ぶDateSelect
- コードのデバッグとチューニングを向上させる新関数のEchoEvaluation,EchoLabel,EchoTiming
- AxiomaticTheoryへの新しい理論および特性の追加
- 一般的な凸最適化問題を解くConvexOptimization
- ロバスト最適化問題の解を求めるRobustConvexOptimization,パラメトリック凸最適化問題の解を求めるParametricConvexOptimization
- FunctionInjective,FunctionSign,FunctionContinuous等によるさまざまな関数特性のテスト
- JacobiEpsilonおよびJacobiZN(ヤコビのゼータ)関数の追加等による,楕円関数に対するサポートの向上
- 楕円座標および球面座標におけるラプラス方程式の境界値問題を解くラメ関数LameS,LameC,LameSPrime,LameCPrime,LameEigenvalueA,LameEigenvalueB
- レーダープロットを作成するRadialAxisPlot
- 並行座標プロットを作成するParallelAxisPlot
- GeoGraphicsの新しいプリミティブであるGeoPolygonによる2D地理領域の表現
- LinearGradientFilling,RadialGradientFilling,ConicGradientFillingによる2Dグラフィックスプリミティブの芸術的な塗潰し
- ConvexRegionQおよびConvexHullRegionを使った,任意領域の凸性テストと凸包の計算
- 点集合が正の向き,負の向き,共線,共面であるかどうかをそれぞれ調べるPositivelyOrientedPoints,NegativelyOrientedPoints,CollinearPoints,CoplanarPoints
- VideoGenerator,VideoIntervals,VideoDelete,VideoMap,VideoMapTimeSeries等の新関数によって大きく向上したビデオ計算のサポート
- アニメーション化されたGIF,PNG等を表す新しいAnimatedImageオブジェクト
- 機械学習を使って画像内の顔を見付け認識するFaceRecognize
- FunctionLayer,CompiledLayer,NetArrayLayer,RandomArrayLayer等の,ニューラルネットワークの新しい層タイプのサポート
- t-SNE,主成分分析,潜在意味解析を含むいくつかの新メソッドが追加されたDimensionReduction,DimensionReduce
- 圧縮やアーカイブの形式7z,ISO,RAR,ZSTDのサポート
- 公開鍵のセキュリティ証明書をSecurityCertificateで表し,PEMファイル形式の一般的なバリアントからインポートする
- PDFインポートの大幅な改良
- URLのサポート,FileFormatの更新,FileFormatQの追加等により向上したImport
- 一時的なセルをノートブックウィンドウのコンテンツに貼付するAttachCell
- ノートブックインターフェースでインタラクティブな自由形式の描画を可能にするCanvas
- クリックされるとそのコンテンツをコピーするボタンを作成するClickToCopy
- ハイパーリンクの挿入および編集のための一新されたインターフェース
- 自動タイプセットによるインラインTeX入力のサポート
- オンデマンドでライセンス資格を生成し,使った分だけ支払う方式でスタンドアロンのWolfram Engineカーネルを実行するCreateLicenseEntitlement
- Arduino,Adafruit,SparkFunの多数の32ビットターゲットに対する新たなサポートも加わり,改善されたMicrocontroller Kit
- 12.1以降の新機能
Mathematica 12.1.1
| 2020年6月(日本語版)
バージョン12.1.1はWolfram言語の品質改良に向けたたゆまぬ努力の結果です.このバージョンには,約1000個のバグ修正の他,暗号,動画処理,データサイエンス,可視化等における機能・性能の向上が含まれています.
- GenerateDigitalSignatureの追加のハッシング方法を含む,より強力で一貫性の増した暗号関数
- VideoStreamによるライブ配信のサポート.動画の処理とエキスポート関数によるH264/AACコーデックのデフォルトでの使用(利用可能な場合)
- 性能が向上したDatasetおよびGridBox構造.安定性が向上したTableView
- RLinkでバージョン3.6までのRのカスタムインストールが利用可
- StackedListPlotおよびStackedDateListPlotにおけるデータ処理の向上
- Aroundにおける,非対称な不確かさの処理等の向上と修正
- DateObjectのよりよいタイプセット
- 素数計算におけるスローダウンの解決
- その他
Mathematica 12.1
| 2020年4月(日本語版) | 12.1のドキュメント
バージョン12.1はこれまでのポイントリリースの中では最大級のものであり,数学的可視化,音声および画像の処理,機械学習とニューラルネットワーク,データのアクセスと保存等のMathematicaおよびWolfram言語の機能を拡張し,ビデオ処理およびパクレット管理のための新しいシステムを導入しています.
- 何千ものアイコンやその他のアセットをHiDPIでサポートするようにアップデートされた,WindowsおよびLinuxのノートブックインターフェース
- WindowsおよびmacOSインターフェースにおける,Direct3D 11とMetal APIの使用によって向上した3Dグラフィックスの描画
- スプレッドシートのように表データを見たり,編集したり,操作したりできるTableView
- Datasetにおける外観,ソート,データ保存その他のオプションの細かい制御
- 一般的なデータ構造の効率的な作成,保存,操作のための新しいDataStructureフレームワーク
- AsymptoticおよびDiscreteAsymptoticを使った,数式の漸近近似と漸近展開の計算
- 一般Heun方程式の正則解を表す,数学的HeunG関数
- 非順序クラス上の分布を作成するCategoricalDistribution
- 指定の制約に従う正多項目的関数を最小化する正値を求めるGeometricOptimization
- 複素平面で関数,領域,ベクトルをプロットするComplexRegionPlot,ComplexContourPlot,ComplexVectorPlot等
- FindEquationalProofを使った任意の述語(一階論理)からの証明の生成のサポート
- ベクトルの可視化のための,向上したオプションおよび新オプション
- 2Dの多角形をきれいに塗り潰すHatchFillingとPatternFilling,3Dオブジェクトに陰影を付けるStippleShading,ToonShading,HatchShading,およびその他の新しいグラフィックス指示子
- 地理的領域における幾何学的操作のサポートの向上
- 地図上の値を滑らかに変化する色として表示するGeoDensityPlotと等高線として表示するGeoContourPlot
- メッシュのトポロジーを調べるMeshConnectivityGraphおよびNearestMeshCells
- さまざまなタイプのデータに対する生成モデルを訓練するNetGANOperator
- 機械学習関数に含めるべき異常検出器を指定するAnomalyDetector
- グラフおよびその他のオブジェクトについてスタイル付きの注釈を設定するAnnotate
- 式をリストに自動的に組み込むために使うSplice
- SubsetCases,SubsetPosition,SubsetCount等の関数による部分集合/サブリストの操作
- 演算子形を表すOperatorAppliedおよびCurryApplied.引数の順序を逆にして関数を適用するために使うReverseApplied
- TimeConstrainedの計算が停止されるまでの秒数を与えるTimeRemaining
- 連続的にまたは指定された粒度で期間を表すDateInterval,無限の期間を表すInfinitePast/InfiniteFuture,期間や日付のリストの極値を求めるMinDate/MaxDate
- ExpressionGraphを使うと任意レベルで式の木グラフを見ることが可能に
- ExpressionGraphを使うと任意レベルで式の木グラフを見ることが可能に
- 外部識別子システムのリソースを表したり参照したりするためのExternalIdentifier
- WikidataのSPARQLエンドポイントから値を検索したり抽出したりするためのWikidataSearchおよびWikidataData
- ExternalEvaluateを介したJulia,Ruby,Rのサポート
- 画像内の分子構造を識別するMoleculeRecognize
- Dropbox等の外部ストレージにファイルをアップロードするExternalStorageUpload
- ARKブロックチェーンデータの閲覧・解析およびトランザクションの送信
- UnionedEntityClass,IntersectedEntityClass,ComplementedEntityClassを使った実体クラスの結合と分離
- CreateArchive,ExtractArchiveによるZIPおよびTARの向上したサポート
- システムパスワード,秘密,鍵等をローカルに安全に保存するSystemCredential,および与えられた鍵からファイルのデジタル署名を生成するGenerateFileSignature
- PacletInstall,PacletFind,PacletSites等の関数でローカルおよびリモートのパクレットを表現,インストール,管理するPacletフレームワーク
- MicrosoftSQL,MySQL,その他のリレーショナルデータベース形式に対する向上したサポート
- グラフの最大カット問題を解くFindMaximumCut
- 顔器官に基づいて画像内の顔を整列させるFaceAlign
- 文字,単語,行,テキストのブロックを含む画像領域を検出するFindImageText
- 発話音声におけるテキストおよび実体を識別するSpeechCasesとSpeechInterpreter.参照クリップと発話を比較するSpeakerMatchQ
- 多数のマルチメディアタイプのプログラムによる閲覧,処理,解析のための高度なビデオフレームワーク
- テキストをさまざまなUnicodeの正規化形式に変換するCharacterNormalize
- ユーザ提供のCUDAツールキットのサポート
- 自由形式のWolfram|Alphaのような入出力で,マルチステップの計算が実行できるノートブックの作成
- 12以降の新機能
Mathematica 12
| 2019年5月(日本語版) | 12.0のドキュメント
バージョン12.0では,数学,幾何学,地理的可視化,音声と画像の処理,機械学習等におけるMathematicaの機能が格段に拡張されました.フロントエンドも大幅に機能拡張され,システム全体の性能も向上しています.
- MacとLinuxのノートブックインターフェースにそれぞれ64ビットのCocoa APIおよびQt 5を使うことで,OS統合を大きくアップデート.LinuxインターフェースではサポートするXサーバが不要に
- ベクトル値変数をモデル化するVectorGreater等のベクトル不等式を含む,凸制約条件上で凸関数を最適化するためのLinearOptimization,QuadraticOptimization,SemidefiniteOptimization等の最適化ソルバ
- 代数方程式や差分方程式の漸近解および総和の漸近近似を含む,漸近解析機能の拡張
- Integrate,Sum,Productにおける任意定数生成のサポートの追加
- Integrateにおいて向上した初等関数のサポート.SolveとReduceにおける大規模な構造化システムのサポート.DSolveにおける非線形一階常微分方程式のサポート.FunctionDomainの使用対象範囲とサポートの拡張
- 有限要素法を使って任意形状の領域における非線形偏微分方程式を解くための,NDSolveにおける偏微分方程式の数値解法の拡張.NBodySimulationを使った理想の n 体との自動化されたインタラクション
- 穴のある一般的な多角形および多面体プリミティブの追加に加え,全面的なサポートの向上により拡張された幾何学機能
- GeometricSceneおよびGeometricAssertionを使ってユークリッド(Euclidean)幾何学およびその定理を可視化する新しいフレームワーク
- AxiomaticTheoryで,記号的証明で使用する組込みの公理論にアクセス可能に
- ComplexListPlotを使った複素数値のデータおよび関数の可視化.ReImPlotを使った関数の実数要素と虚数要素のプロット.AbsArgPlotによる,実変数の複素関数の,偏角によって色付けされた絶対値のプロット
- Aroundを使った測定値の不確実性の記述(可視化関数の組込みサポートあり)
- Molecule関数を使った化学種の生成,解析,変形.MoleculePlotおよびMoleculePlot3Dによる,二次元と三次元での構造の可視化
- GeoVectorによる測地ベクトルの表現.GeoVectorPlotおよびGeoStreamPlotを使った測地ベクトル場の可視化
- RandomGeoPositionを使った任意領域におけるランダムに分布した地理位置の生成.GeoGridUnitDistance,GeoGridUnitArea,GeoGridDirectionDifferenceを使った,地理投影法における距離,面積,角度の歪みの解析
- GraphPlotの可視化におけるデフォルトの外観の更新,および新規のプロットテーマと更新された特性
- 色近傍を表すための新しいColorsNearラッパーで強力になったFindMatchingColor,ImageRecolor,ColorDetect等の色処理関数
- ImageCases,FacialFeatures,AudioIdentify,SpeechRecognize等の高レベル認識関数と,FindFaces,FeatureSpacePlot,AudioMFCC等の性能の向上
- AudioIntervals等の音声解析関数およびHannWindow等の窓関数における性能の向上と,音声オブジェクトに注釈を付ける新しいAudioAnnotateフレームワーク
- SpeechSynthesizeにおける多言語サポートおよびVoiceStyleDataを介した利用可能な音声の発見・検索機能の向上
- 短時間フーリエ(Fourier)変換を計算し,その特性を保存するShortTimeFourier.振幅スペクトログラムからの信号を近似するInverseSpectrogram
- 学習済みモデルの追加,新しい層,新しいエンコーダとデコーダ,マルチGPUサポート,過学習を避けるための訓練の自動早期終了を含む,ニューラルネットワークフレームワークの向上
- ClassifierMeasurementsで可能になった不確実性および複数クラスの平均の処理.自己正規化ネットを使ったClassifyの"NeuralNetwork"メソッドの大きな向上
- LearnDistributionを使った,任意データからの一般化確率分布の学習.SynthesizeMissingValuesを使った,生成値によるデータの欠損値の置換.FindAnomaliesを使った,データ中の特異な例の発見
- RelationalDatabaseを使ってリレーショナルデータベースと記号的にインタラクトし,テラバイト規模のデータにアクセスするためにアウトオブコアおよびインメモリの技法を統合し,人気のあるデータベースのためのSQLコードを自動的に生成する
- SPARQLクエリを使った,リモートあるいはインメモリのRDFグラフデータベースのクエリ.さまざまなRDF形式からのRDFデータのインポートとエキスポート
- 実体フレームワークにおける「その場」の特性,フィルタと仕分け,集約,タイプの組合せ,クラスのサンプリングのサポート
- 地理,文化と歴史,生命科学と医学,金融,天文学,地球科学,輸送,工学,言語学,数学を含む,すべての領域の組込みの実体におけるデータの拡張および向上
- "FITS"や"HDF5"等の科学形式,および"CSV"や"XLS"等の表形式における効率的な部分インポート等の向上
- 数値配列を最もコンパクトに表現するNumericArray
- 任意の次数あるいはブラケット構造の関数に引数を渡すCurry.ベクトル関数を要素のサブリストにマップするSubsetMap
- さまざまなオブジェクトタイプに関する情報が提供できるように格段に拡張され,更新されたInformation
- Wolfram言語のコードの一部を最適化されたネイティブのマシンコードに変換するWolfram Compilerの初代バージョン
- コアとなる性能の向上,直接外部コードを呼び出すExternalFunction,Webブラウザを制御するWebExecuteを含む,外部評価フレームワークの向上
- BlockchainTransaction,BlockchainTransactionSign,BlockchainTransactionSubmit,BlockchainContractValueを使ったブロックチェーンのカスタムトランザクションの作成,署名,配備,および計算コントラクトとのインタラクション
- マイクロコントローラへのコードの生成および配備を自動化するための新しいMicrocontroller Kit
- Unityゲームエンジンとの双方向インターフェース
- フロントエンドから直接Wolfram Cloudあるいは電子メールでノートブックを共有
- 公開されているWolfram Function RepositoryおよびResourceFunctionシステムを介した関数の作成,保存と,関数への即座のアクセス
- その他
Mathematica 11.3
| 2018年3月(日本語版) | 11.3のドキュメント
バージョン11.3では,数学計算,音声および画像の処理,機械学習とニューラルネットワーク,システムモデリング等におけるMathematicaとWolfram言語の機能が拡張されている他,新しいフロントエンドの機能も導入されています.
- 関係演算子および積分と微分方程式の近似解を含む,拡張された漸近解析機能
- 等式または不等式の両辺に代数演算を適用するApplySidesと,公理を使って等式論理の定理を証明するFindEquationalProof
- 地図上で滑らかな位置強度を作成するGeoSmoothHistogram
- 次元削減された特徴空間を3DでプロットするFeatureSpacePlot3D
- 複数のデバイスによる同時撮影およびLinuxの画像撮影に対するCurrentImageのサポート
- 年齢,感情,顔器官等の顔の特徴を抽出するFacialFeaturesと,これらの特徴に基づいて絞込みを行うFindFaces
- インコアおよびアウトオブコアの音声オブジェクトについての効率的な音声のネット符号化と特徴抽出
- ネイティブのOS合成をサポートするSpeechSynthesizeと,音声信号の距離測度を計算するのに使用できるAudioDistance
- 質問の答となるテキストの部分を見付けるFindTextualAnswer,自動化が向上したClassifyおよびPredict,新しいメソッドが加わったDimensionReduction
- ニューラルネットワークフレームワークに加わった,追加の訓練済みモデル,より高速な再帰型ニューラルネットワークの訓練,効率的な列生成,訓練セッションのまとめ,配列共有,3Dおよび可変長のたたみ込み,ネットワークへの処置等の機能
- すぐシミュレーションできるシステムモデルをブラウズ,インポート,生成して,データを抽出,可視化,解析
- ブロックチェーン(イーサリアム,ビットコイン等)についての最新情報にアクセスしたり,Wolframブロックチェーンを使ってデータを保存・抽出したりするためのブロックチェーンフレームワーク
- リモートプロセス実行,ユーザ認証,プロセス管理,ネットワークパケットキャプチャのためのシステムレベルの新機能
- メールを検索したり,フラグを立てたり,移動したり削除したりする等,ライブメールボックスのメールを直接処理する
- SendMailにおけるHTMLメールのサポート,およびDataset,TimeSeries等のオブジェクトの自動埋込み
- システムモデリング,ラスタ画像,音声,表,スプレッドシート,システムおよびネットワークの形式に対するサポートの向上
- EntityStoreシステムを使った即時計算のための,実体の事前読込みとカスタム実体および実体タイプの登録
- ライブのインタラクティブなテクニカルプレゼンテーションを作成するためのWolframプレゼンテーションツール環境
- ノートブックベースのWolframチャットインターフェースを使った,テキスト,コード,他のコンテンツのリアルタイムの交換
- 11.2以降の新機能
Mathematica 11.2
| 2017年10月(日本語版) | 11.2のドキュメント
バージョン11.2は,音声および画像の処理,数学計算,タスク処理,機械学習等,Wolfram言語の最先端機能をさらに拡張するものです.
- 無向および多変量の極限,上限と下限,離散極限の計算
- 連続方程式と離散方程式における極限値を直接解くことが可能に
- 周期関数でのFourierTransformのサポート
- 領域上での3Dブール操作の実行
- 単語ベクトル,音声,列の抽出のサポートを含む,自動化された機械学習のための新しいメソッドとオプション
- 新しいオプションとメソッドで拡張されたニューラルネットワークの層タイプ
- ニューラルネットワークのインポート・エキスポート形式の追加サポート
- ある画像を別の画像の特徴に基づいて作り直すImageRestyle
- 衛星画像を取得するGeoImage
- 領域を3DでラスタライズするRegionImage
- 現在のスクリーンやノートブックの画像を撮るCurrentScreenImageとCurrentNotebookImage
- 式を音声合成するSpeechSynthesize
- ステレオ音声,プログラムによる音声再生,Linuxのオーディオキャプチャのサポート
- ExternalEvaluateとStartExternalSessionによる外部言語のインタープリタへの接続
- SocketConnectフレームワークを介したZeroMQネットワークプログラミング
- 初期化の値と計算を設定するためのフレームワーク
- 非同期タスクおよびバックグラウンドタスクを管理するTaskObjectフレームワーク
- 低レベルの数値線形代数に関して追加されたドキュメント
- 11.1以降の新機能
Mathematica 11.1.1
| 2017年5月(日本語版)
Mathematica 11.1.1ではバージョン11.1で見付かった重要な問題を解決しています.性能も向上しています.
- MacにおけるニューラルネットワークのGPUサポートの再有効化
- HDF5形式に対する適切なサポートを含む,ニューラルネットワークの機能の更新と修正
- ドキュメント検索におけるスピード低下の問題の解決
- LinearModelFitでのメモリ使用量の適正化
- ListPlot3Dを使った描画の問題への対処
- Windowsにおける,サジェスチョンバーとその付随セルの不正な動作の修正
- パックアレーの座標を持つ長方形に対する領域操作でクラッシュする問題の解決
Mathematica 11.1
| 2017年4月(日本語版) | 11.1のドキュメント
バージョン11.1では,機械学習,ニューラルネットワーク,音声処理,ロバストな記述統計等の分野におけるMathematicaおよびWolfram言語の最先端機能が拡張されています.
- 広範な応用分野に加わった,130を超える新関数
- ニューラルネットワークの新しい20種類の層の追加,および再帰型ネットワークと可変長シーケンスのシームレスなサポート
- NetModelにより,増加し続ける完全なニューラルネットワーク(訓練されたものとされていないものを含む)のリポジトリにアクセス
- データ,画像,テキスト等の空間を機械学習ベースで可視化するFeatureSpacePlot
- SequencePredict,ActiveClassification,ActivePredictionを含む,新しい機械学習関数
- AudioCaptureを使って音声を直接ノートブック内で録音することによって,すぐに処理・解析することが可能に
- 2Dおよび3D画像に対する,*,-等を使った計算が可能に
- 計算写真学と計算顕微鏡学に対するサポートの拡張
- ImageGraphicsを使って,ビットマップのベクトルグラフィックスによる近似を求める
- HilbertCurveやSierpinskiMesh等の空間充填およびフラクタル領域コンストラクタ
- WinsorizedMean, SpatialMedianを含む,新しいロバスト統計と空間統計
- 新しいGeoBubbleChartと,Callout,ScalingFunctions等のサポートの拡張
- 記号次数を持つ導関数のサポート
- 解像度が高くなった標高データ
- シームレスに統合されたWeb検索,Web画像検索,テキスト翻訳のための外部サービス
- セッション間の値をローカル,あるいはクラウド等に保存するための,幅広いPersistentValueシステム
- クラウド内で個別に編集できるノートブックをシームレスに配布するためのAutoCopy
- ノートブックベースのスクリプトエディタを使ったWolframScriptの.wlsファイルの生成
- Wolfram言語スクリプトの自動実行がWindowsでも可能に
- ドキュメントセンターおよびオンラインの例題すべてが新しくレスポンシブデザインに
Mathematica 11.0.1
| 2016年9月(日本語版)
Mathematica 11.0.1では,Mathematica 11で見付かった重要な問題が解決されており,多数の機能が改善されています.
- LinuxにおけるAudioの新たなサポートと,すべてのプラットフォームにおける音声動作の向上
- システムのクラッシュを引き起こしていたGraphics3Dの回転と拡大についてのバグの修正
- GIFのインポート性能が大幅に向上
- Plotにおけるリグレッション,およびParametricPlot,ParametricPlot3Dにおける大幅なスローダウンの修正
- ListPlotのラベル付けとコールアウトの機能が想定通りに動作するようになった
- Datasetとその関連機能の性能および安定性の向上
- 英語のスペルチェック辞書に9千語以上を追加
- TextRecognizeが,ドキュメントに記載のすべての言語を正しくサポート
- WolframScriptがオプションとスクリプト名を区別できていなかった問題を修正
- macOS Sierraへの対応,および他のMac,Linuxプラットフォームにおける安定性の改善
- CenterArrayによって投げられる部分的評価とその他のエラーの修正
- URLRead,URLExecute,URLDownloadでSetOptionsが利用可能に
Mathematica 11
| 2016年8月(日本語版) | 11.0のドキュメント
Mathematica 11には,3D印刷,音声処理,機械学習,ニューラルネットワーク等の新しく重要な分野の機能の他,多数の向上点が導入されています.このすべてが基盤となるWolfram言語の上に構築されています.
- 新しい分野および既存の分野のスコープを大きく拡張する500を超える新関数
- アルゴリズムで3Dモデルを生成,インポートし,それを直接ローカル,あるいはクラウドの3Dプリンタで印刷
- 音楽や読上げのアプリケーションのための,計算で音声を合成,処理,解析する新しい機能
- 新しいニューラルネットワークフレームワークにより,GPUで加速化したディープラーニングにアクセス
- 特徴検出とベイズ(Bayesian)最適化を含む,機械学習機能の拡張と向上
- Wolfram Cloud,Web操作,データ保存におけるさまざまな拡張と改良
- 統計から地理,および生体構造まで,数多くの分野における新しい可視化機能,向上したプレゼンテーションオプション
- すでに強力な記号計算,数値計算,幾何学の性能および機能のさらなる強化
- 新しい地理データ実体,地図の背景,投影法等を含む,地理機能の拡張
- 新しい計算写真学と,画像処理および信号処理用のツールの充実
- 確率と統計における,ランダム行列,時系列,数量に対する新規のサポートおよび向上したサポート
- クラウド,デスクトップ,埋込みシステム間の非同期通信のための,試験的Wolframチャネルフレームワーク
- 新しいWolframScriptコマンドラインインタープリタを使って,ローカルやクラウド等どこからでもWolfram言語のコードを実行
- リスト処理および配列処理の機能の向上により,関数型プログラミング構造がより充実
- テキストおよび言語の処理機能がさらに強力になり,多言語サポートも強化
- 技術用語,固有名詞,約25ヶ国語のサポートのための辞書で拡張されたリアルタイムのスペルチェッカー
- ユーザの生産性を高める,コードの外観,自動補完機能,エラーメッセージの向上
- 任意のデータ集合のサポートを含む,絶え間なく増大するWolfram Knowledgebaseへのより高速で柔軟なアクセス
- その他
Mathematica 10.4.1
| 2016年4月(日本語版)
Mathematica 10.4.1は,最近のリリースで明らかになった重大な問題に対処しています.
- デフォルトのGatekeeperポリシーではMathematicaが起動できないという,Mac OS X 10.11.4におけるバグに対処
- Graphics3DおよびManipulateによる描画,回転,動的操作等,グラフィックスの不安定と不具合を引き起こしたOpenGLの問題の解決
- 一部のLinuxユーザに起きた,アクティベーションの問題の修正
- 画像がフロントエンドで直接評価された場合のスローダウンの修正
- Windowsで複数のノートブックを開いたときに一部のユーザに起きたエラーに対して,想定される動作を回復
- ListPlot [Table[…]]およびCoefficientRulesによって返される評価エラーの修正
- 「書式をクリア」メニュー項目の動作の回復
- ShowでGeoGraphicsオブジェクトが利用可能に
- コードアシスタント機能の安定性の向上
- Interpreterを使ったときのDateFormatのサポートとドキュメントを改善
- 日本語版において,ノートブックをクラウドからデスクトップに移動させるときに返されるダイアログメッセージの更新
Mathematica 10.4
| 2016年3月(日本語版) | 10.4のドキュメント
Mathematica 10.4は,最新バージョンのWolfram言語を利用し,クラウドのサービスとシステム,地理計算と幾何計算,動的可視化,インタラクティブなアプリケーションの作成等,さまざまな機能を大きく向上させるものとなっています.
- Associationにおいて,パターンマッチングのサポートおよび多数の操作の大幅なスピードアップ
- Entityを値および特性で陰的に定義することが可能に
- 新しいCloudExpressionで,継続的にクラウドに保存される値を持つ式を表現
- AskFunctionを使ってインタラクティブなアプリケーションを作成するための,試験的ユーザインターフェース機能
- ListPlot,ListLinePlot,DateListPlotでScalingFunctionsオプションを使うことで,スケールされたプロットの生成が可能に.また,新しいDendrogramでリスト要素の階層的クラスタリングから系統樹を構築することも可能に
- スペルチェックおよび単語頻度分析のためのテキスト計算とデータの新機能と,大きく向上したTextSearchとSnippet
- PlanarGraph構造のためのグラフとネットーワークの新機能と,さまざまなグラフタイプについてのConnectedGraphComponentsの決定
- 数値データ,テキストデータ,画像データ,日付と時間の中のクラスタに基づいたClassifierFunctionを生成する,試験的ClusterClassify
- 記号計算の新関数DifferenceQuotientとGreenFunction,および数論と信号処理のための追加機能
- 配列からメッシュ構築したり,慣性モーメントや一般の積分モーメント,点集合の境界領域,パラメータ式により定義された領域の測定等の領域特性を計算したりするための地理的計算の形式と関数の追加
- 新関数QuantityDistributionを含む,確率と統計におけるQuantityデータのサポートの拡張
- パンやズームが可能な,動的でインタラクティブな2Dの地理的画像を作成する試験的DynamicGeoGraphics関数
- 大きい画像をパンしたりズームしたりするための新しいDynamicImageインタラクティブ画像ビューアと,特定の領域を強調する,大きく拡張されたHighlightImage
- LabeledラッパーやPlotLabelsオプションにより,いくつかの関数における関数およびデータのラベル付け機能が向上
- Wolfram Data Dropと直接連動するArduino Yunのサポート
- データ検索と解析のために,Google Analytics,SurveyMonkey,FRED,PubMed等,さらに7つの外部サービスとServiceConnectを使ってAPI接続
- Interpreterおよび配備されたスマートフォームフィールドを含む関連構造で使用するための20以上の新しいインタープリタ型
- Webおよび印刷物をよりカスタマイズしやすくするために24の新しいフォントファミリを追加サポート
Mathematica 10.3.1
| 2015年12月(日本語版)
- WSTP (Wolfram Symbolic Transfer Protocol)を介した文字列送信時のパフォーマンスの修正
- Image3D,ColorConvert,HighlightImageを含む,画像処理機能の安定性の向上
- 数値補間関数の評価におけるスピード低下の解消
- コピーアンドペーストを使った場合の取消しの履歴およびオプションの追跡機能の向上
- JPEGとTIFFを含む,画像ファイル形式のより強固なインポート
- TravelDirectionsおよびNearestのいくつかの引数に対して想定される動作の回復
- スペイン語のスペルチェックや中国語の検索機能を含む,さまざまな言語と翻訳についてのサポートの向上
- DynamicModule,ActionMenu,Frame関連機能を含む,ユーザインターフェースの多様なアップデート
Mathematica 10.3
| 2015年10月(日本語版) | 10.3のドキュメント
Mathematica 10.3は,バージョン10で導入された分野の機能を引き続き拡張するだけでなく,すでに業界一であるこれまでの機能についてもさらにそのレベルを高めたものとなっています.
- MathematicalFunctionDataを介して,Wolfram言語の膨大な数学関数の恒等式および特性にアクセス
- 移動時間,移動方法,関連データの計算のためのTravelDirectionsやTravelDistance等,新しい地理的計算機能
- Wolfram Cloudとの接続を利用した計算と開発で利用できる新しいAnatomyDataおよびインタプリタ型のAnatomicalStructure
- 計算をより自動化し効率的に行うために,実体の特定のインスタンスをグループ化,コピー,特定することが可能に
- ランダム行列分布およびランダム行列の特性のサポート
- 比較演算子形GreaterThan,LessThan,EqualTo等を使った式の判定
- 単語やアルファベットの文字列操作のため言語データが追加され,自然言語理解能力が向上
- 時刻帯の表現と操作のための日付と時間の新機能
- 偏微分方程式と固有値問題の記号解法のサポート
- ホスト名検索,IPアドレス表記,ソケット接続のための,より便利なネットワークプログラミングオプション
- 定義,品詞,翻訳等を含む,テキストの要素や構造を処理し解析するための拡張された機能
- GoogleCalendar,GoogleContacts,Yelpのデータ,学術研究のためのArXivおよびCrossRef等の新しいサービス接続オプション
- デスクトップとクラウドにおける,Wolfram言語およびWolframシステムのコアとなるインターフェース機能の大幅な向上
Mathematica 10.2
| 2015年8月(日本語版)
比類なきWolfram言語のコア機能が100を越える新しい関数を加えて強化され,クラウドでの操作および外部のデータやサービスへの接続性もますます拡張されたMathematica 10.2は,必須のアップグレードです.
- 英語を母語としないユーザがWolfram言語をよりよく理解するために訳されたコードキャプション
- 立体データおよび離散データを可視化するための新機能: SliceDensityPlot3DとListStepPlot
- 常微分方程式および偏微分方程式における固有値および固有関数の数値解法
- テキストの検索と解析に関する新しい機能
- 教師あり機械学習と教師なし機械学習をサポートする新メソッドおよび更新されたメソッド
- MailReceiverFunctionおよびMailResponseFunctionによるメールの自動処理機能
- Histogramにおける強度測定のサポートを含む,時系列と統計機能のアップデート
- Nothingによる要素の自動削除を含む,リストおよび連想に対する操作の追加
- パーミッション制御,スケジュールされたタスク,データのログ,ローカルオブジェクトに対して拡張されたクラウドの使用と配備オプション
- トーンマッピング,異なる露出値の組合せ等の計算写真術のための画像処理技法
- 基本領域およびメッシュ領域用に拡張された幾何計算機能
- 多言語のAlphabet,多様な技術的文字セット等やエンコーディングも装備
- 格段に向上したSTL のインポート/エキスポート,最新のJSONを含む,より多くの幾何学ファイルやデータファイルの形式のサポート
Mathematica 10.1
| 2015年4月(日本語版)
バージョン10.1は,パフォーマンス,取扱い分野,利便性を大幅に拡張するだけでなく,画像識別,ユーザ定義の文法規則の配備等の重要な新しいアルゴリズムに関する向上点もいくつか含みます.
- ユニバーサルデータアキュムレータWolfram Data Dropのサポート
- オブジェクトの自動認識:ImageIdentify
- データの自動次元削減の組込み
- 新しい情報可視化:WordCloud,TimelinePlot,ゲージのテーマ
- ユーザ定義の文法規則およびアクションに対するプログラム可能な言語学的インターフェース
- CompoundElementおよびRepeatingElementを使った,複雑なフォームやインタープリタを構築するための新しい構造
- 不規則な間隔の時系列に対する多様な操作のサポート
- 数列の扱い,最大要素の抽出等のための新しいリスト操作
- OpenSSLを使用した暗号化の言語レベルでのサポート
- Wikipediaコンテンツへの組込みアクセス
- 単語や文の分割を含む,31個の新しい文字列操作関数
- バイト配列,RAW画像形式等の直接サポート
- Arduino接続に対する簡素化されたサポート
- Datasetのパフォーマンス,ドキュメント,相互運用性の向上
Mathematica 10.0.2
| 2014年12月(日本語版)
- OS X 10.9.5とOS X 10.10のサポート
- R,Scala,Perl,Ruby等の言語に対するEmbedCodeの新たなサポート
- 幾何計算における,新たな最適化とサポートされる入力,パフォーマンス向上,およびバグ修正
- DocumentDescription,GeneratedDocumentBinding,GeneratedDocumentHistoryLength等を含む,DocumentGeneratorの新しいオプション
- DateFunction,SunPosition,MoonPositionの新しいオプション
- 統計におけるパフォーマンス向上とバグ修正
- 数多くの可視化機能関連のバグの修正,地図用の新しいアイコン,およびNumberLinePlotに使えるより広範囲の入力
- Replace,ReplaceAll,ReplacePartがAssociationsで利用可能に
- 34個の新しいInterpreterタイプ
- MathematicaとWolfram CloudによるScheduledTaskのサポート
- VerificationTestおよびノートブック検定の修正と更新
- AnimationRunTimeおよびAnimationTimeIndexを含む,Animatorの新しいオプション
Mathematica 10.0.1
| 2014年9月(日本語版)
- 新しい画像効果,WatershedComponentsに対するImage3Dオプション,NearestとFindClustersでの組込みの色サポートを含む,画像処理の更新と向上
- SendMailのシンタックスが簡約化され,使いやすさが向上
- DatasetやQuery等の連想関数で使える新しい演算子とその組合せ
- R 3.1に対応するRLinkの更新
- "Beach","CountryClass","OilField","Reef"等の新しいInterpreterタイプ
- 地理計算や地理領域に対する新たな最適化,サポートされる入力,経路タイプ
- 機械学習関数のClassifyおよびPredictが組込みの分類法としてNeuralNetworkをサポート
- すべてのプラットフォームにおけるスムーズなユーザインターフェース体験を可能にする安定性と性能の向上
- SemanticImportでサポートされる範囲の拡張と,匿名列,空欄,ヘッダのないデータ,長いファイル名を持つファイルのインポートに対する最適化
- 気象データ,連想,積分の記号解法,陰的領域の測定計算を含む多岐に渡る面での更新と向上
- 一部のプロットやチャートタイプ,およびNDSolve,ParametricNDSolve,SparseArray,MatrixExpを含む数値ソルバの安定性および性能の向上
- バージョン9以前で保存されたInterpolatingFunctionに対応
Mathematica 10.0
| 2014年7月(日本語版) | 10.0のドキュメント
- 700を超える新関数を含む,完全なWolfram言語に基づく初のバージョン
- さまざまなタスクに対して事前に訓練されたモデルを含む,高度に自動化された機械学習
- 記号幾何学,メッシュベースの領域,名前付きおよび公式の領域を含む,統合された幾何学的計算
- 地図作成のための新しいパワフルなGeoGraphics関数を含む,高度な地理計算
- 構造化されたデータ集合や意味的データのインポートによる計算
- 自然言語入力を理解するパワフルなフォームを作成し,Web上に配備する機能
- 基本的な新しい連想構造により,非常に効率的なルックアップと更新が可能に
- 隠れマルコフモデルや自動化された時系列分析を含む,ランダム過程フレームワークの拡張
- 日付や時刻を記号的に表したり,それに対して計算を実行したりするための柔軟なシステム
- ビジネスレポートから技術論文まで,特定の読者に適したプロットが簡単に作成できる組込みのプロットテーマ
- 色サポートの拡張を含む2Dおよび3D画像処理の向上
- 非線形制御系と改善された信号処理
- 有限要素分析,向上した偏微分方程式,記号的遅延微分方程式,ハイブリッド微分方程式
- 形式的数学演算子,次元変数,拡張された代数およびグラフの計算
- 自動レポート生成と文字列,ファイル,HTMLのテンプレートの作成
- 外部デバイス,サービス,API,URL操作を扱うための接続性
- 組込みの単体テスト
- Wolfram Cloudとの統合
- 拡張されたWolfram Knowledgebaseへのアクセス
- その他
Mathematica 9.0
| 2012年12月(日本語版) | 9.0のドキュメント
- 新しいWolfram入力予測インターフェースで,Mathematicaの機能を使ったり,新しい機能を見付けたりするのがさらに簡単に--Wolframの「考えた通りに計算」イニシアチブ
- グラフィックスや数値・記号計算における自由形式言語入力,変換,次元の一貫性のチェック等を含む,高度に統合された単位のサポート
- Facebook,LinkedIn,Twitter等への組込みのリンクを含む,新しいグラフとネットワークの分析機能
- ランタイムのライブデータおよびMathematicaエンタープライズエディションの向上機能を使ったCDFの直接配備の他,Wolfram CDF PlayerとWolfram Player Proをエミュレートするプレビューモード
- 生存分析と信頼性分析,マルコフ連鎖,待ち行列理論,時系列,確率微分方程式等の,主要なデータサイエンス,確率,統計の新機能
- 3D立体画像処理機能と,非常に大きな2Dと3Dの画像やビデオでの性能をスケールアップしたアウトオブコアのテクノロジー
- アナログおよびデジタルの信号処理の統合
- あらゆる階数,次元,対称性の配列もサポートする組込みの記号テンソル
- ダッシュボードやコントロールのための,高度にカスタマイズ可能なインタラクティブゲージ
- プロットやチャートのための自動凡例付けをシステム全体でサポート
- MathematicaワークフローへのRの完全な統合により,データやコードの交換がシームレスに
- リモートサーバとのデータ交換およびWeb APIとのインタラクションのための完全なクライアントサイドWebアクセス
- 新しいスタイルテンプレートと背景画像によって,スライドショーが一新
- その他
Mathematica 8.0.4
| 2011年10月(日本語版)
- CDFへの配備を行うための新しいメニューオプションおよびインタラクティブなウィザード
- プログラムを使ってCDFファイルを配備することができる新関数,CDFInformationおよびCDFDeploy
- CDFブラウザプラグインの新しいダウンロード進捗インジケータ
- CDFブラウザプラグインの安定性,スピード,セキュリティの向上
- Mac OS X Lion対応
- 大規模データを記憶する際にShare関数が使用するメモリ量の改善
- アップデートにより性能が向上したMKLライブラリ
- DynamicにおけるModule変数の使用について警告する新しいシンタックスカラーリング
- 引用のための関数の機能向上
- コンパイルされた条件文に使われる最適化された変数の動作の改善
- 新バージョンのLinux上で名称未定義ノートブックを保存する際のフロンドエンドの動作の改善
注: Mathematica 8.0.2は gridMathematica 8.0.2のためだけにリリース,配布されたバージョンです.新機能は追加されていません.バージョン8.0.3はWolfram CDF Player 8.0.3のための開発ブランチです.
Mathematica 8.0.1
| 2011年3月(日本語版)
- アフィン変換,変数の和,母数混合分布,打切り分布,切断分布を含む,派生分布に対する新しい自動簡約化
- 整数の大きいリスト(100万個以上の要素)を取るDotの結果が向上
- Intel Math Kernel Libraryの新バージョンを含むことにより,Intel Sandy Bridge CPUにおける安定性が向上
- 多数のグラフおよびネットワーク操作における性能とロバスト性の改善
- フロントエンドのスタートアップにかかる時間の短縮
- 特定の特殊なネットワーク条件の下におけるMathLink TCPIP接続の確立が向上
- Realおよび"Real32"画像のTIFFへのエキスポートが改善され,より多くの外部TIFF画像ビューアに対応するように
- 64ビットコンポーネントを増やすことにより Home Edition の機能と安定性が向上
Mathematica 8.0
| 2010年12月(日本語版) | 8.0のドキュメント
- Wolfram|Alphaとの統合
- 確率と期待値の自動計算
- 100を超える新しい統計分布と多くの統計可視化
- データ,式,別の分布から直接新しい統計分布を生成
- グラフ,ネットワーク,線形代数機能の向上
- 60種類以上のエキゾチックオプションソルバと,100種類を超える組込みの財務指標
- 組込みの制御系機能
- 拡張された画像解析機能
- 統合されたウェーブレット解析
- CUDAとOpenCLの組込みサポート
- Cコードの自動生成
- Symbolic Cコード操作と最適化
- テクスチャマッピングとハードウェアアクセラレーションを使った3D描画を含む,拡張された2Dと3Dのグラフィックス
- 組込みのWebブラウザプラグイン
- その他
Mathematica 7.0.1
| 2009年4月(日本語版)
- コアとなる画像処理関数の性能アップ
- 基本数学,数学授業,文章作成のアシスタントパレットの日本語化
- 素早い画像処理を可能にする右クリックメニュー
- 新しいチュートリアル,「How to」ガイド,スクリーンキャスト
- ドキュメントに含まれる数千に及ぶ新規例題
- 向上したドキュメント検索
- Windows 7の手書き数式認識機能との統合
- 新しいgridMathematica Serverとの統合
Mathematica 7.0
| 2009年1月(日本語版) | 7.0のドキュメント
- 組込みの並列高性能計算(HPC)
- 統合された画像処理
- ゲノムデータ,タンパク質データ,現在および過去の気象データを含む,精選されたオンデマンドデータ
- ユーザビリティおよび生産性に関する多数の機能
- 図表および情報の可視化
- ベクトル場の可視化
- NURBSを含む包括的なスプラインのサポート
- 強力なブール計算
- 統計モデル解析
- 統合された測地およびGISデータ
- 離散微分・積分,配列認識,超越根を含む多数の記号計算機能の飛躍的な向上
- その他
Mathematica 6.0.3
| 2008年6月(日本語版)
- 総合的な標準パッケージのリストをドキュメントセンターへ追加
- パッケージドキュメントの改善
- MatrixFormとTableFormのオプション処理の改善
- 選択されたグラフィックスを含むManipulateを扱うフロントエンドの安定化
- ListPlotのオプション処理の改善
- AxesLabelとTicksの組合せ処理の改善
- Protein Data Bank (PDB)での空白のない数値データのインポート処理の改善
- LightWave Object (LWO) のエキスポートにおけるwinding(巻き数)をより業界の標準として支持される形式へ変更
- Compizのような合成ウィンドウマネージャのLinux上でのインタラクティブ性を改善
- Ubuntu HardyとFedora Core 9でのフォント処理の改善
Mathematica 6.0.2
| 2008年2月(日本語版)
- アップデートされた「Mathematicaブック」の内容を含む新しい「バーチャルブック」ドキュメント
- すべてのMathematicaオブジェクトの概要が簡単にブラウズできる新しい「関数ナビゲータ」
- パフォーマンスの向上,索引,リンクトレイルを含む,その他のドキュメント機能の改善
- Intel Macでの完全な64ビットパフォーマンス
- MacおよびUnixにおけるImport/Exportコンバータの性能アップ
- 格段にスピードアップしたバイナリデータファイルのインポート
- グラフィックスをTeXおよびPDFにエキスポートする際の処理の向上
- FITS天体画像ファイルからのメタデータのインポートの改善
- インタラクティブなグラフィックス用の新しい座標選択ツールと向上したグラフィックス選択範囲のハイライト機能
Mathematica 6.0.1
| 2007年7月(日本語版)
- インターネット接続のための自動/手動プロキシ設定の向上
- レガシーMathematica関数についてのより充実したドキュメント
- MacおよびUnixシステムで格段に向上したWSTP (Wolfram Symbolic Transfer Protocol)のパフォーマンス
- さまざまなImportおよびExportコンバータの性能アップ
- 多数の点を使うListPlot,ListPlot3D,Plot3Dがより高速に
- 改善されたヘルプシステムの初期化
- Importにおけるファイルタイプ自動認識の拡張
- スケールされたFontSizeの値の完全サポート
- Table,CSV,TSV,MathMLインポートの改善
- 「ノートブックを評価」メニューおよび「ズーム」サブメニュー
- Mathematica関数の例題およびチュートリアルの追加
- 精選されたデータのアップデート
Mathematica 6.0
| 2007年7月(日本語版) | 6.0のドキュメント
- 1行の入力行から高度なインタラクティブインターフェースが作成できる動的インタラクティブ機能
- 高性能関数およびデータグラフィックスの自動作成のための高インパクト適応型可視化機能
- 何百もの標準データ形式の自動統合を含む,データ統合のための言語
- 数学,物理学,化学,金融,地理,言語学等のためのロードオンデマンドデータ
- 簡単なプログラムから任意のインターフェースを即座に作成する記号的インターフェース構築
- 視覚的表現に対してアルゴリズムが最適化された,自動計算美学
- アクティブなグラフィックス・コントロールと流れるテキスト・入力との統合
- その他
Mathematica 5.2
| 2005年7月(日本語版)
- 全プラットフォームでの64ビットアドレッシングのサポート
- 主要プラットフォームでのマルチコアのサポート
- マルチスレッドの数値線形代数計算
- 64ビットに向上した任意精度数値
- ベクトルベースのパフォーマンス向上
- バイナリインストールの自動選択
- デスクトップ検索のためにバンドルされたノートブック索引付け
- リモートカーネルとの接続をセキュアにするSSHサポート
- vCardとRSSインポート
- 記号的な微分方程式のための新たなアルゴリズム
- 線形ディオファントス系におけるパフォーマンスの向上
- 2次方程式の量限定子除去の向上
- 高レベル特殊関数での特異ケースのサポート
- 統計図表の向上
- グリッドとクラスタをカバーするMathematicaMark 5.2ベンチマーク
Mathematica 5.1
| 2004年11月(日本語版)
- 頑強な文字列操作
- ビルトインの汎用データベース接続機能
- 高度に最適化されたバイナリデータI/O
- インポート・エキスポート形式へのXLS,AVI等の追加
- 統合されたWebサービスのサポート
- 2Dおよび3Dの自動ネットワーク視覚化
- 配列の高性能視覚化
- 数値線形代数の性能の強化
- 完全に統合された区分関数
- 陰的に定義された領域上の積分
- 数値微分方程式でのイベント操作
- 記号的微分方程式の新アルゴリズム
- クラスタ分析機能
- 微分方程式のためのインタラクティブな探究ツール
- MathematicaMarkベンチマークツール
- 組込みのGUIKitインターフェース,アプリケーションビルダ
Mathematica 5.0
| 2003年9月(日本語版) | 5.0のドキュメント
- プロセッサに最適化された数値線形代数による記録的な計算速度
- 疎行列の高速操作の完全サポート
- 常・偏微分方程式のための最適化された新世代数値ソルバ
- 異なる領域に渡る方程式と不等式を記号的に解くための新たな主要アルゴリズム
- 微分代数方程式のための完全に統合されたソルバ
- 内点法を含む高性能の最適化と線形計画法
- ベクトルと一般配列変数を取るより一般化された数値ソルバ
- 再帰方程式のための業界最高のソルバ
- 記号計算における前提条件のより広範に渡るサポート
- Microsoftの.NET Frameworkとの完全統合を提供する.NET/Link
- DICOM,PNG,SVGおよび疎行列形式の柔軟なインポート/エキスポート
- 64ビットハードウェアとオペレーティングシステムのための最適化バージョン
- 一新されたクイックスタートのインタラクティブなチュートリアル
Mathematica 4.2
| 2002年9月(日本語版)
- J/Link 2.0と組込みのJava Runtime Engineで透過的なJavaとの統合
- 線形計画法と最適化の向上
- 多くの数値関数がスピードアップし,さらに強固に
- 簡約化の向上
- 新しいANOVAパッケージを含む,統計機能の改善
- 新しくなった組合せ論とグラフ理論のためのパッケージ,Combinatorica
- 技術出版のための新パッケージ,AuthorTools
- プレゼンテーションのためのスライドショースタイル環境
- FITSとSTDSを含む,新しいインポート/エキスポート形式
- XMLの拡張により,Mathematicaのノートブックと式がXMLとして保存可能に
- シンボリックXMLの操作のための新パッケージ,XMLツール
- スタイルシートを含む,XHTMLエキスポートのサポート
- 拡張されたMathML 2.0のサポート
Mathematica 4.1
| 2001年1月(日本語版)
- 初のMac OS Xネイティブ版(2001年,バージョン4.1.5)
- 大幅に改良された記号微分方程式のソルバ
- Mathematicaのパターンマッチやコンパイラの改良によるスピードアップとメモリ消費量の減少
- 不等式で定義された領域上や区分的関数の積分のための新標準パッケージ
- 統計関数の劇的なスピードアップ
- 線形システムを定義する方程式と行列との変換
- J/Link 1.1によるJavaの統合
- Web上でのMathML の統合の強化
- IBM techexplorer形式の保存をサポート
- Excelファイル,表データ,圧縮したBMP,DXF,STLファイル用の新しいインポート・エキスポートフィルタ
- LinuxとUnixプラットフォーム上でのリアルタイム3Dグラフィックスのサポート
- Xでのサウンドサポート
- 不等式で定義された領域でのグラフィックスのプロットのためのルーチン
- PowerPC LinuxとAlphaLinuxのサポート
- 離散三角変換パッケージ
- Xフロントエンドの性能強化
Mathematica 4.0
| 1999年5月(英語版) | 4.0のドキュメント
- 数値計算でのスピードアップと効率性の幅広い強化
- さまざまな形式でのドキュメントの出版
- ノートブックインターフェースでのスペルチェックと自動ハイフン機能
- 20種類以上に及ぶデータ,画像,サウンドファイル形式のインポートとエキスポート
- 相関とたたみ込みを含む,データ解析のための拡張された対象と改良された関数,および,新しいフーリエ変換アルゴリズム
- 代数的領域での限定した計算法のサポート領域での限定した計算法のサポート
- 全プラットフォームでのネットワークライセンス管理システムの登場
- Mathematica組込み関数の強化
Mathematica 3.0
| 1996年9月(英語版) | 3.0のドキュメント
- インタラクティブな数式のタイプセットシステム
- 代数的数
- 機械精度数の配列を扱えるように拡張されたMathematicaのコンパイラ
- Levenberg–Marquardt法による非線形最小2乗フィットのサポート
- 改良された補間法(数値常微分方程式の解を求める上で重要)
- 区間演算
- 式の簡約化と変換のための新関数
- 最適化されたグレブナー基底関数
- 数多くの新しい特別関数
- 例外ベースのプログラミングフローコントロール
Mathematica 2.2
| 1993年6月(英語版)
- 新たなノートブックコマンドが付いたWindowsフロントエンド
- Macintosh用の独立したフロントエンド
- Xフロントエンド
- Windows用のWSTP (Wolfram Symbolic Transfer Protocol)
- Linux版
- アイソコンタープロットルーチンの追加
- 1次偏微分方程式の記号解のためのパッケージの追加
- 3D等高線プロット,変分型微積分、音楽等のための10のパッケージの追加
- X Windowsにおけるオンラインマニュアル,MacintoshとNeXTにおける関数ブラウザ等を含む新機能
- 方程式の疎な線形系の数値解の速度の向上
- 積分不可能な特異点のテストを含み積分領域での分枝切断を扱う記号的な定積分
Mathematica 2.1
| 1992年6月(英語版)
- 等高線プロットアルゴリズムのアップグレード
- Unix用のWSTP (Wolfram Symbolic Transfer Protocol)の改良とドキュメント
- Macintosh用のWSTP (Wolfram Symbolic Transfer Protocol)
- Macintosh版におけるQuickTimeアニメーション
- Windows 3.1のサポート
- Unixと薄型版PCのためのメモリ量制限版
- 非線形フィット,バイナリファイル操作,ディラックのデルタ関数,サウンド合成等のための新パッケージ
Mathematica 2.0
| 1991年1月(英語版:初の主要改定)
2.0のドキュメント
- 数値常微分方程式ソルバ
- 数値コンパイラ
- 線形代数の改良
- Integrateでのリッシュの算法の実装
- 記号常微分方程式ソルバ
- 多くの特殊関数への級数の拡大
- ParametricPlot3D の追加
- グラフィックスにおける多くの装飾機能の追加
- 3Dグラフィックスにおける隠面除去の向上
- 多くの文字列・ファイル操作
- プロセス間およびネットワークベース通信のためのWSTP (Wolfram Symbolic Transfer Protocol)プロトコル
- サウンドのサポート
- 英語以外の文字のサポート
- エラー検出とデバッグ
- ノートブックフロントエンド
Mathematica 1.2
| 1989年8月(英語版)
- Macintoshフロントエンド
- リモートカーネルのサポート
- 大幅に改良された記号積分
- DSolveによる初歩的微分方程式の求解機能
- 明示的な逆関数の使用が必要な超越方程式および他の方程式での求解
- 厳密な補間多項式
- LinearProgramming,ConstrainedMax,ConstrainedMinの追加
- MatrixPowerとMatrixExpの追加
- グレブナー基底の追加
- Det,Inverse,LinearSolveへのモジュールオプションの追加
- Statistics およびGraphics標準パッケージの追加
- 3Dグラフィックスのラベル等を含む多くの新しいグラフィクスオプションと機能
- 多変量多項式の最大公約数と因数分解をより効率的に求める
Mathematica 1.0
| 1988年6月(英語版) | 1.0のドキュメント
- 初代Mathematicaのリリース