Wolfram化学WOLFRAM言語の
コアとなる部分
分子構造および化学モデリングと分析
学生からエンジニア，研究者まで広く利用できます．組込みデータあるいは公的に利用可能なデータと緊密に統合された専門の関数で，分子構造や化学反応等の可視化，分析，モデル化が行えます．
ネイティブな化学データ構造
原子，分子，生体分子配列，化学式，化学反応を簡単に表すことができます．化学名やSMILES文字列，あるいは記事やWebから切り取られた分子の画像からでも，化学構造を作成し，その特性を計算します．
3D分子構造
分子の3D座標をすばやく生成し，それらを使用して結合長と二面角を計算します．また，主慣性モーメントを使用して分子の形状とトポロジーを分類します．これらは通常，創薬設計やタンパク質フォールディング，DNAの分子認識に使用されます．
分子の可視化
自動化されたレイアウトと座標生成により，プレゼンテーションや出版に利用できるような高品質の2Dおよび3Dの分子構造図をすばやく描画します．カスタマイズ可能なスタイルで強調表示したり注釈を付けたりして，部分構造を分かりやすく描画します．
官能基
一般的な官能基のパターンを簡単に定義したり，既存のSMARTSパターンを使ったりできます．また，官能基を視覚的に強調したり，任意のパターンを検索したり，部分構造の置換を実行したりします．これらは通常，化学的な挙動を予測し，化学合成を定義するために使われます．
化学反応
Wolframノートブックを化学反応専用のデータ構造を持つバーチャルラボに変換します．反応を繋げてネットワークを作り，組込みのグラフ理論アルゴリズムを使ってそこを通る最短経路を見付けます．教室では，「ステップごとの解説」にアクセスして，化学反応式のバランスを取ります．
分子記述子とフィンガープリント
トポロジカル記述子や3D記述子を計算したり，フィンガープリントを抽出したりする組込み関数を使って化学的な特性や挙動および分子の特徴を学習します．これらの関数は，自動化され，カスタマイズ可能な機械学習の機能に統合されています．
化学で使う偏微分方程式
偏微分方程式モデリングを使用して，化学反応器の寸法を求めたり，反応方程式を解いたり，複雑な形状での物質輸送をシミュレーションしたりします．触媒の失活の分析，ガス吸収の計算，サイクリックボルタンメトリーの実行，溶質遠心分離のシミュレーション等を行い，工業用化学デバイスを理解します．
生化学
認識，比較，転写，その他の機能と統合された文字列ベースの表現を使用する新しい方法で，生体分子配列を探索します．組込みの実体のシステムを使用して，遺伝子とタンパク質の配列を分析し，配列の基本的な定義とその挙動をカスタマイズします．
データ交換
化学データを直接インポートしたり，仕事の成果をエクスポートして即座に公開やプレゼンテーションを行ったりすることで，ワークフローを改善します．XYZ，SDF，CML等の幅広い分子形式を扱い，APIまたはPythonやJuliaなどの外部ソフトウェアシステムを介した外部サービスを通してデータを交換します．
化学に関するWolframドキュメント
Wolfram 化学は，Wolfram言語に統合されています．全システムに計算の全分野を網羅する6,000個を超える組込み関数が含まれており，そのすべてが綿密に統合されているため，完全に一体となって作動します．
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