期待値におけるランダム過程のサポートの向上
Mathematica 10でランダム過程と確率・統計フレームワークの統合が改良されたことにより,過程の多数のスライスを含む記号計算ができるようになった.特に以下の例では,絶対自己相関関数の2つの推定器を調査し,推定器の偏りとその母分散の間のトレードを調べる.
を時間
におけるランダム過程arma の値とする.
| In[1]:= | X |
絶対相関関数列の2つのサンプル推定器
および
を考える.
| In[2]:= | X |
| In[3]:= | X |
ARMA(1,1)過程に対するこれらの推定器の母集団期待値を計算する.
| In[4]:= | X |
| In[5]:= | X |
最初の推定器
には偏りがあるが,2つ目の
にはない.
| In[6]:= | X |
| Out[6]= |
| In[7]:= | X |
| Out[7]= |
これらの推定器の母分散を計算する.
| In[8]:= | X |
| Out[8]= |
| In[9]:= | X |
| Out[9]= |
不偏推定器の分散は大きな遅れに対して大きくなる.
| In[10]:= | X |
| Out[10]= | ![]() |
従ってAbsoluteCorrelationFunctionは偏りのある推定器を使う.
| In[11]:= | X |
| Out[11]= |
