アハラノフ・ボーム(Aharonov–Bohm)固有値を求める
アハラノフ・ボーム効果とは,粒子が動くことのできる範囲内部の磁場がゼロであっても,電荷を持つ粒子が電磁ゲージポテンシャルを検出する量子力学の現象である.この例では,粒子の領域に垂直な線に集中した固定磁場に対するシュレーディンガー(Schrödinger)方程式を考える.
領域を, 軸を中心とする
平面の扇型として指定する.
In[1]:=

\[CapitalOmega] = Disk[{0, 0}, 1, {-\[Pi]/8, \[Pi]/8}];
アハラノフ・ボーム演算子を指定する.磁場は 軸に制限される.
In[2]:=

A = 1/2 {-(y - b), x - a}/((x - a)^2 + (y - b)^2) /. {a -> 0.2,
b -> 0.4};
\[ScriptCapitalL] = -Laplacian[u[x, y], {x, y}] +
I Div[A, {x, y}] u[x, y] + 2 I A.D[u[x, y], {{x, y}}] +
A.A u[x, y];
境界全体についてディリクレ境界条件を指定する.
In[3]:=

\[ScriptCapitalB] = DirichletCondition[u[x, y] == 0, True];
演算子の固有値と固有関数を6個計算する.
In[4]:=

{vals, funs} =
NDEigensystem[{\[ScriptCapitalL], \[ScriptCapitalB]},
u[x, y], {x, y} \[Element] \[CapitalOmega], 6];
固有値を調べる.
In[5]:=

vals
Out[5]=

固有関数の実部を可視化する.
完全なWolfram言語入力を表示する
Out[6]=
