漸近展開を生成する(AsymptoticDSolveValue)
線形常微分方程式は,その方程式の不確定特異点付近の一般の漸近級数
によって近似することができる.この例では,AsymptoticDSolveValueを使ってそのような近似を求める方法を説明する.漸近級数の指数因子は,不確定特異点付近における解の急速な成長,減衰,あるいは振動を捉えることが要求される.
不確定特異点
における,線形一次常微分方程式の漸近近似を計算する.
解によって与えられる連続近似をプロットする.
エアリー(Airy)方程式は
で不確定特異点を持つ.
不確定特異点で近似展開を計算する.
標準的なエアリー関数
のInfinityにおける級数と比較すると,上は
,
に対応することが分かる.
関数
は
,
に対応する.
の値について,漸近展開は迅速によい近似を与える.
不確定特異点
における線形高次常微分方程式の漸近近似を求める.